職場の同僚から1冊の本を借りました。
「空腹が人を健康にする」という題名です。
ナグモクリニック総院長の南雲吉則氏が書かれたものです。
「一日一食」の話は、何年か前にテレビの放映や週刊誌で観た記憶があります。
その時は、「一日に一食で済ませるなんて、生きる楽しみが減るやん!」と興味が湧きませんでした。
今の自分の体形を見ると一見肥えていないように見えますが、実はメタボです。
半端じゃない高脂血症だし、糖尿病の診察を受けなさいと言われているので、今回は興味を持って読みました。
「空腹でお腹が鳴ると、体にいいことが細胞レベルでどんどん起きて、若返りの効果がある」というのです。
飢えや寒さや感染症のときこそ、生きる力が湧いてくる生命力があるんだそうです。
人間が存亡の危機をかいくぐって生き延びてきた子孫であり、我々現代人にもそういう生命力遺伝子が受け継がれているらしい。
飢餓に打ち勝つ「飢餓遺伝子」、飢餓状態で生き延びる「延命遺伝子」、飢餓状態において生き残る「繁殖遺伝子」、老化や病気を治す「修復遺伝子」などが体に備わっているという。
ただ、これらの遺伝子は、飢えや寒さの状態にならないと働かないそうです。
空腹時には「成長ホルモン」、またの名を「若返りホルモン」が分泌され、魅力的な体を作ってくれる。
飽食の状態では、逆に体を老化させ、出生率を下げ、免疫が自分の体を攻撃する方に働くという。
脳細胞はどんどん壊れていくものですが、飢えと寒さにさらされた時は増殖されるんだそうです。
人類の歴史は飢餓との戦いであって、その対応が体に遺伝子として埋め込まれているのだろう。
「一日一食」は常識では「?」です。
本を読み進めているうちに一度挑戦してみようかな、という気持ちが起こってきます。
体脂肪が減り、お腹まわりがスッキリする。
体臭もなくということなので、加齢臭も気にしなくてもよくなる。
健康だけでなく、見た目の美しさが手に入る・・・
著者の南雲氏は57歳だが、実に若々しいのです。
自ら実践して、医学的な見地から検証していることで説得力があり、正しいことだと思えてきます。
大事なことは、空腹、完全栄養、睡眠の三つを守ることなのだそう。
十分に空腹感を楽しんだ後に、食事して、すぐに眠るのがお勧めだと言います。
10時から2時までが「ゴールデンタイム」で、成長ホルモンが分泌されるこの時間帯に眠るのが良いと書かれています。
聞いたことがある話もありますが、なかなか興味深い内容でした。
実践編の「あなたも必ずできる一日一食生活」を読むと、出来そうな気になってきます。
最初は毎食の量を減らしていき、夕食だけにすることは、あっしにも可能だろうか?
若さを保ち、健康を維持し、長生きをするためとはいえ、食べることが一番の楽しみなので難しいかもしれませんね。
一食は何を食べても良いらしいので、空腹の中で食べるこの食事の楽しみが増して、一食の喜びが三食と同じほどになるかもしれない。
今も朝食はフルーツモーニングなので、昼食をお腹がなるまで待てば良いと考えたら出来そうな気もします。
南雲氏が目指すのは、百歳になってもウエストがくびれ、若々しい見かけを保つような「人生百年計画」です。
いつまでも健康で色んなことを楽しみたいという貴方、あっしと始めてみる気持ちはありませんか?
そして・・・20歳若返った自分と再会してみませんか