健康楽園。

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豊かな国ってなんだろう?

2006-06-06 | ヘルスsoothing.
デンマーク、スウェーデン、フィンランドを回ってきました。
コペンハーゲンの介護施設、ストックホルムの重度痴呆患者治療施設とその本部、ナーンタリのスパ施設を訪問しました。
今回の旅行は、元県医師会会長夫人Y先生のお誘いがキッカケです。
当社でも、2級ヘルパー養成学校を運営していまして、すでに老若男女500人になろうとする卒業生を輩出しています。
看護士さん、ケアマネージャーさん、契約ヘルパ-さん中心にして24時間体制で、ホームヘルパー派遣事業、介護機器レンタル事業も運営しています。
そんな理由もあって、介護先進国北欧諸国を見てみようということになりました。
一行は男子4人、女子5人の9人グループ、私の家内除いて全員が資格者という構成でした。
スウェーデンは、ここ一週間まさに各種高等学校の卒業シーズンに当たりました。
これから学校は、二ヵ月半に渡る長い夏休みに入るそうです。300万人の人口を超えるスウェーデンの首都ストックホルムは、道路が大渋滞。この写真のようなダンプカーや、オープンカーに高校卒業生を乗せて、クラクションを鳴り響かせ、ロックのリズムと共にパレード、ドンチャン騒ぎの真っ最中です。
見ている市民の表情といえば、おーやっているな!!!っていう感じで、手を振る方あり、静かに見守る人あり、でさまざまです。
スウェーデンでは、18歳で高校卒業が自立の年だとされています。卒業後に、義務である兵役に就いたり、就職したり、大学に進学したりで、親の加護から独立します。
両親は一安心といったところです。
大学に進学するにしろ、学費は無料です。小学生からの教育費、生まれたときからの医療費、介護費用は無料です。その上に、年金も支払われます。
まさに、ゆりかごから墓場までの社会保障をささえているのは税金です。国税は、付加価値税(消費税が25%)、酒税は100%以上です。
教育費は270あるコミューンの市町村税でまかなわれます。医療費は7つある県に対する県民税で運用されています。
いったい、いくら税金を払うのかというと、高額所得者などは25%の消費税(食料品は12%)を含めるとトータル85%が税金になるそうです。だいたい70%から85%が税金です。
うーーん、可処分所得が少ないじゃーないですか??と思いますが、どうなんでしょうか?
支払った金額が、何に使われているかのチェックは厳しくなります。選挙の投票率が85%を下らないなんて、50%そこそこの日本とはえらい違いです。
国民が使い道を決めるので、汚職が一切ありません。開示されています。厚生年金流用・公私混同などありえない社会。
市会議員の電話番号も公開されています。日本ならばすべて隠してあるのに。
アメリカでも、議員になるってことは、自宅に10回線以上の電話をひくことから始めるといいます。
フリーター問題も、看護士で通訳の順子さんに質問したのですが、西暦の生年月日8桁と4桁の番号、12桁で、登録されているので、全員が税金を支払うシステム、支え合うシステムが出来上がっているといいます。
日本のような低額所得者における減免制度はありません。フリーターも納税で貢献してくれてますし、自分に合う職業選択への過程として、あまり問題になっていないとのことでした。
国民総生産が世界一と2位の、アメリカと日本。確かに豊かですが、問題も山積です。
一方、石油大国・ブルネイは、税金がゼロの国です。
さて、GIVEN・与えられてしまう国、してもらわなくては満足できない國と、自分たちが生きていくために必要な費用は、しっかり自分達で負担して、もっとも合理的な使われ方をしているかどうか、常にチェックしていくシステムが良いのか??
それぞれの、国の歴史、文化、経済性、で違ってくるでしょうが、少なくとも日本にいた時と違うものが見えてきました。

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