健康楽園。

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決断は早い方がいい???

2006-09-24 | 聴けた!imaging.
臨済宗妙心寺派・福聚寺副住職・玄侑宗久さんのお話しを聴きました。
演題は「塞翁が馬に乗る」
玄侑さん・1956年に福井で生まれ、慶応大学で中国文学を学びました。
その後、京都・天龍寺にて学び・現在の副住職に就いておられます。
塞翁が馬は、よく吉凶は、糾える縄の如し!といわれ中国の故事物語の代表になります。
洛陽かどこかの大きな町の砦の近くに、塞翁(大きなおじいさん・の意)が住んでいました。日頃・手塩に掛けて大切にしていた馬がいなくなってしまいました。
近所の人達が、とんだことになったなーー。と慰めると・・塞翁は、悪いことだとはいえないかもしれん??と答えた。しばらく経つと、いなくなった馬がもう一頭の馬と一緒に帰ってきた。また、子供が骨折した。それが結果、兵隊に採られなかった!という何がお目出度いか判らんという寓話で、荘子にも出てくるし、淮南子にも載っています。
「吉凶がくるくる回るっていうお話で、どうせなるなら、馬に乗ってしまおう・っていうお話です。
中国で、禍々しいものといえば、額(ヒタイ)に白い斑点のある牛・華がやけに上を向いている豚で、これらは神様には供えられないです。人間でダメな人は痔を持っている人です。
中国では、7種類の死刑があったけれど、日本には入って来ませんでした。
茶柱が立つと、良いことがあるって発明したのは、静岡のお茶屋さんです。
臨済宗が考え出したものに七福神があります。恵比寿さん・大黒さん・弁天さん・毘沙門さん・はインド出身の方々です。あと、布袋さん・壽老人さん・福禄寿さんは中国出身です。
意見の合わない7人が乗っているのが目出度いことだし、これが平和っていうものです。
最近は、市町村合併の強引な推進に見られるように、成功するって大きくなることだっていう風潮になってきています。
我が福聚寺では、申し込みがあっても檀家は増やしません。住職が檀家さんの一人一人の顔がわかる規模が適正だと思います。
2000年にイギリスで出来た世界一長い吊り橋・メーリア橋は、開業3日で閉鎖されてしまった。
オープンして、人や車が乗ったら、揺れ始めて、揺れは大きくなるばかりで収まらなかった。でかい・長いだけでは用無しになってしまいます。
アメリカ・イギリスに無い日本人独特の発想があります。八百万の神なんて西洋にありません。
塞翁の馬がいなくなったら、猫が増えたかもしれません。
何ごとでも、良くないと思った・その時から、良くないことが始まるものです。
良いと思ったら・・・・縁起の良いことを捜す目になってきます。探していることは、起って来ます。いま、大事なのはポジティーブな思いと、七福神のあり方を是非とする気持ちを持つことではないでしょうか。
自分の我を通しすぎて、自分流になりすぎないこと!
七福神が、みんな違う考えを持っているけれど、一緒に船に乗っていて、布袋の笑いでまとまっている。
豊かな未来を開いていくには、七福神の心と、なにごとでも、すぐに決めずに、判断を保留することが大事ではないでしょうか。」
なんとも、住職さんらしいお話でした。
経営は、決断を早くが原則だと思いますが、熟考することも大切ですね。

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