健康楽園。

健康に関する情報・提案を主にする。

村上龍さんは。

2005-03-08 | ことば。thinking.
同時代の作家として佐世保生まれの村上さんにはすごく親しみを感じます。「69」という小説は昨年映画化もされましたが、われらの時代を反映した活劇です。それとは別ジャンルに彼のJMMというメールマガジンが発行されています。とても密度が高くて、なかなか読みこなせません。毎回アメリカ、オランダ、ジンバブエ、韓国、もちろん日本にもテーマ別の専属ライターがいて時事のテーマについて週二回届きます!政治、経済、金融の問題が多いけど、硬派の視点から書き下してあって難しい。しかし、推薦に値するメールマガジンですから私のイチオシマガジンです。
言葉は発した時から、イメージが出来上がり伝わる。晴れてるといえば晴れのイメージが心に生まれる。だから言葉は大切で力のある表現だと思う。村上さんはとても想像力が奇抜で豊かで、爆笑してしまう。イメージを膨らますのがとても上手な気がする。比喩がうまいので、料理小説のようなジャンルも素晴らしいって思う。
無力感を笑い飛ばすには・・・「サバンナでライオンに襲われて内臓を食い破られる寸前に・・私は自然保護のために多額の寄付をしてるんです。・とライオンに叫ぶのと同じだ!」メランコリアの185ページ。
恋に自信を持つことは・・・・・「干しシイタケのようにあるいは干しアワビのようにお湯に戻してから使えないような恐ろしい局部を持つおばあさんとも自由に恋愛ができるようになるわけじゃないか!そうすれば今までのようにただ尻の肉が張っているというだけで三日前の弁当のおかずみたいな顔をした女子学生に威張られることもなくなるぞ・・」超伝導ナイトクラブの207ページ。
食欲沸いてくる・・・、、、、、、「私達は歳を取るほど感傷を恐れるようになる。取り戻すことのできない時間がどんどん増えていくからだ。だが、同時に・センティメントから守ってくれるものと出会うこともできる。たとえばあのブイヤベースのようなもので、あのブイヤベースは海の香りと、それに勇気が詰まっているのである。」料理小説集の296ページ。
これだから村上龍さん大好きです。
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