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メトロポリタンオペラ。

2006-06-27 | 聴けた!imaging.
ホーンテッド・ハート
ルネ・フレミング, フレッド・ハーシュ, ビル・フリゼール
ユニバーサルクラシック

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メトロポリタン歌劇場の引越し公演も先週でおしまい。サントリーホールで行なわれた・メトロポリタン歌劇場管弦楽団の特別コンサートに行って来ました。目玉は歌劇場のプリマドンナ・ルネ・フレミングの歌でした。
チャイコフスキー「エウゲニー・オネーギン」第一幕より「手紙の場」。R・シュトラウス歌劇「カプリッチョ」より「最後の場面」をO・ダグラスとのデュエットで。ベルク・「アルテンベルク歌曲集、第四番」・3曲を歌ってくれました。
プーシキンの小説に基づいて1878年に完成された「エウゲニー・オネーギン」・甘い旋律が得意なチャイコフスキー自身が抒情的歌劇と名付けているように、劇的・ダイナミックな舞台効果ではなくて、あくまで心理描写に主眼を置いた作品であって、心をゆさぶるようなメロディーに溢れています。
「手紙の場」はこの作品中最も有名なアリアで、主人公タチアーナが寝室で、思いを寄せるオネーギンに自分の気持ちを確かめながら熱い気持ちを手紙に綴る歌です。
全編・ロシア語で歌われるオペラは珍しいです。
ヴィシネフスカヤ・ロストロポーヴィッチ夫妻のLPをずっと聴いて楽しんでいましたが、フレミングの方がずっと透明感のある声でした。

フレミングが歌うCDも出ていないので、どんな曲か不安だったベルクの歌曲。
ウェーンベルンとともに、シェーンベルクが創始した現代12音技法の推進者・ベルクの歌曲集は初めて聴きました。
現代音楽で聞き難いかという先入観がありましたが、見事に裏切られました。
もともとベルク音楽は、難解というよりも、きわめて表現主義的っていうかドラマチックな性格をそなえていて、その特質は「ヴォツエック」「ルル」という20世紀音楽史上に輝く2つの傑作オペラにもよく表われています。
アルテンベルク歌曲集は、「心よ、吹雪のあとのおまえは」に始まり「雷雨のあとの森を見たかい?」「君の想いは遥かなる宇宙の彼方へと向けられ」「わが心に転機は訪れず」「ここには安らぎがある」の5曲からなっています。
出だしの、搾り出すような低音から始まる語りかけるような第一曲から、感動が体全体に染み渡って来ました。
良い歌手が世界中から集まってしまうメトロポリタンオペラのプリマドンナのフレミングさん!!舞台に出てきただけで華が会場一杯に拡散していくようです。
光沢のある薄い黄緑色のシルクのドレス、襟元には真っ赤な縁取り、エレガントな雰囲気でした。

休憩時間にフッと後ろを見たら、スピリチュアルカウンセリングで有名な江原啓之さんが座っていました。
彼もオペラ好きなんですね。和服を着ていて、堂々たる体躯です。尊敬する江原さんをまじかに感じられて、これまた幸せでした。
コメント (2)
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