昔、田舎暮らしの境遇の人達がいて、彼らの男の子と女の子が、井戸の側でよく遊んだ。しかし二人とも成長し恥ずかしがる年頃になり遊ばなくなった。だが男はこの女を妻にしたいと思っていた。また女もこの男を夫にしたいと思い、親が他の男と結婚させようとしても承知しなかった。やがてこの男のもとから歌が届いた。
「筒井つの井筒(ヰヅツ)にかけしまろがたけ過ぎにけらしな妹(イモ)見ざるまに」A well was round. I was as tall as the well-frame. Time has passed since then. Now, I want to marry you.(丸い井戸の井筒と較べるくらいだった私の背丈も、それよりずっと高くなってしまったようです。愛するあなたと会わずにいたうちに。)
《感想1》幼馴染の男と女。井筒の高さと比べたほど小さい頃から一緒に遊んだ。しかし思春期となり遊ばなくなった。しかし二人は互いを深く愛していた。1000年以上前も、思慕する心、恋心は今と変わらない。
《感想2》ともに成人する頃、男からの手紙(歌)が、女のもとに来た。男からのプロポーズだ。
女が返しの歌を贈る。
「くらべこしふりわけ髪も肩すぎぬ君ならずしてたれかあぐべき」My hair was as short as you because I was young. Now, my hair becomes long and comes under my shoulder. I want to marry you. (昔あなたの髪とどちらが長いかと比べた私の振り分け髪も、肩を過ぎるほどに伸びました。あなた以外の誰のために、髪上げをしましょうか。)
《感想3》「子どもの振り分け髪の時代は過ぎました。あなたのためにだけ私は髪上げし(成人し)、あなたと結婚します」と女がプロポーズを承諾した。幼い頃からの恋の成就だ。
このように男と女は歌を詠みかわし続け、ついに二人の幼いころからの思いのとおり結婚した。
《感想4》ハッピーエンドだ。男にとって「恋女房」!女にとっての「愛する旦那」!
「筒井つの井筒(ヰヅツ)にかけしまろがたけ過ぎにけらしな妹(イモ)見ざるまに」A well was round. I was as tall as the well-frame. Time has passed since then. Now, I want to marry you.(丸い井戸の井筒と較べるくらいだった私の背丈も、それよりずっと高くなってしまったようです。愛するあなたと会わずにいたうちに。)
《感想1》幼馴染の男と女。井筒の高さと比べたほど小さい頃から一緒に遊んだ。しかし思春期となり遊ばなくなった。しかし二人は互いを深く愛していた。1000年以上前も、思慕する心、恋心は今と変わらない。
《感想2》ともに成人する頃、男からの手紙(歌)が、女のもとに来た。男からのプロポーズだ。
女が返しの歌を贈る。
「くらべこしふりわけ髪も肩すぎぬ君ならずしてたれかあぐべき」My hair was as short as you because I was young. Now, my hair becomes long and comes under my shoulder. I want to marry you. (昔あなたの髪とどちらが長いかと比べた私の振り分け髪も、肩を過ぎるほどに伸びました。あなた以外の誰のために、髪上げをしましょうか。)
《感想3》「子どもの振り分け髪の時代は過ぎました。あなたのためにだけ私は髪上げし(成人し)、あなたと結婚します」と女がプロポーズを承諾した。幼い頃からの恋の成就だ。
このように男と女は歌を詠みかわし続け、ついに二人の幼いころからの思いのとおり結婚した。
《感想4》ハッピーエンドだ。男にとって「恋女房」!女にとっての「愛する旦那」!