機械音痴の家内。約3年前のことだった。
せっかくメールに慣れたのにと渋る家内に、携帯料金を安くするためとガラケーから格安スマホに変えてもらった。最初は、ブツブツ言ってたが、「ユニクロ」「ベルーナ」などの検索を教えると、途端に「スマホって便利やなあ」に変わった。
今や端末支払いも終わったので、1か月、２人で約６千円。1通話10分以内ならかけ放題。自宅Ｗｉ-Ｆｉがあるのでデータ通信も無制限。家計が助かり家内も喜んでくれて、万々歳となった。
さらなる進展があった。今年に入って、「メリカリ、何でも売れるで」という話を息子から聞いた途端、別のスイッチが入った。
ただ、機械音痴を自負するだけに、初期登録、商品掲載とメッセージ交換、発送手続きなど一連の作業は全て息子に頼っていた。手取り足取りで息子を引っ張りまわした結果、今では、何と、自分で売ったり買ったりしている。
「古着がお金になる」という魅力が、機械音痴を凌駕した。「好きこそものの上手なれ」かも？
今日の夕方、近所の70代のご婦人がやってきた。自分にもお呼びがかかった。
聞けば、ご近所さんにメルカリをすすめておきながら、「メルカリの初期登録は息子にやってもらったから自分は知らない」と言ったらしく、ご近所さんがわざわざ「ａｕの営業所」に行って登録してもらってきたところらしいとわかった。
彼女等の話を聞いていて、要点がわかった。友達紹介すれば、お互いに1000ポイントが入る。期限は明日まで。どうしたらエエんやろか？ が、ワイワイの元だった。
どっちもどっちの機械音痴の上に容量制限からか不具合からかメールが届かない。それでも何とかしたいという彼女等の1000ポイント獲得の執念に、いつしか引っ張り込まれてしまった・・・