2日目。5時に起きて身支度を済ませると、朝食は1回目の6時の回で、卵かけごはんがメイン。
渋の湯発のバスの時間が11時35分なので、お風呂に入ることを考えると最低でも10時45分頃には下山しておきたい。
となると、ヒュッテからの下山に1時間半として9時には戻ってこなければならないので、6時半に出ても2時間半しか
ないことになる。
帰りのバスは予約してないので別に3便目(14時55分)のバスでもいいんだけど、渋の湯近辺には何にもないので
そうなるとかなり長い時間を潰さないといけなくなるので、東天狗岳に登ってみてから西天狗岳に行くかどうか決める
ことにした。
6時40分出発です。
お天気は予報どおり回復傾向ではあるものの、林を抜けると風が強い!
昨日とは打って変わって青空の中にくっきりとこれから目指す東天狗岳と西天狗岳が見える。がんばるぞ!
この日は本当に天気が良かったので、このとおり槍穂もくっきり。白馬岳から南アルプス、御嶽山まで見渡せた。
しばらく平坦な道を行くと急な斜面が。
気合を入れて登っていく。急だけど雪がよく締まっていてアイゼンの先だけでも体が上がるほど。荷物も
夏山と違って着るものはほとんど着てしまっているので、テルモスにツェルト、緊急用ビビーにコンパスと
地図、ヘッデンそしてスペアの帽子や手袋に行動食だけなので軽いしね。
ここから先はずっとこんな感じで、右から強烈に冷たい風を受けながら黙々と登る。たまにみねりんさんが声を
かけてくれてペースを考えてくれる。
私はバラクラバは持っていなかったので厚手のニット帽と、Iさんがくれたモンベルの2枚重ね極厚ネックウォーマー
にゴーグルをしていたのだが、ゴーグルとネックウォーマーの隙間がちべたいので風を受けないように右手でガード。
足先も最初は感覚がなくてちょっと心配したけどそのうち温まってきて安心。手袋も5本指でなかなか温まらなかった
ので手袋の中で指を外してグーにして温めていたらマシになった。気温はよく分からなかったけど体感温度は―10
度は確実にあったでしょう。
そうしてやっと平坦なところに出てきてホッとする。
頂上はまだまだ先だと思っていたのに、みねりんさんがあそこだよ、と道を譲ってくれて初めて気が付いた。
そうして頂上まで先に行かせてもらい、7時32分東天狗岳(2640m)に到着です。さすがに息切れしてました。
それにしても山頂からの景色のすばらしいこと。
心配していた岩場も最後の10mほどしかなく、六甲山で積雪ほとんどなしの中でアイゼンを付けて歩いている
ことを考えれば歩きやすい道でした。
南側には赤岳が硫黄岳の後ろにひょっこり顔を出しています。けっこう遠いなあ。
強い風の中記念撮影をしたら、まだ7時半なので西天狗岳に行くことに。
ここの下りは急で、岩と雪が混じっているので、少し慎重に降りていった。
西天狗岳はまだ今日は誰も登っていないらしく、ほとんどトレースがない状態。
これがまた急なんです。近いんだけどね。
けっこう深い雪でした。
みねりんさんががんばってラッセルしてくれます。後ろから昨日小屋で一緒だったご夫婦が来ているので私も
がんばって登る。
そうして西天狗岳に到着です。8時5分。やったー♪
あんまり天気が良いのでまぶしくてゴーグルも外せなかったので、まったく顔分かりませんね。(笑)
西天狗に着くころにはほぼ無風状態になって、思わずゆっくりしてしまった。
名残惜しいけど、帰ります。
東天狗岳は昨日小屋で一緒だったクラブツーリズムの団体で針の山になっていた。
で、例の夫婦が左へのトラバース道を行っていたのでそっちに行ったみたんだけど、どうも怪しい感じになって
きたので引き返して行きと同じく東天狗岳へ登り返すことに。その時にUターンしたらアイゼンでアルパインパンツ
をスパっとやっちゃいました。あいやー!まあ小さな穴だから自分で修理しよう・・・。
帰りはこんなところも。この前を行くお母さんは6本爪アイゼンにダブルストックでかなり怖そうでした。
前爪なかったら登り大変だったろうなあ。
そうして9時10分にヒュッテへ無事到着。預けていた荷物をパッキングして9時半には下山開始です。
それにしても暑い!!全然昨日までとは違うので、今から登る人たちは相当暑いはず。
みねりんさんはいつのまにかアルパインパンツも脱いで涼しい顔していた。あ~、やっぱりアンダーはタイツじゃ
なくてトレッキングパンツがいいかも。
帰りもどんどん降りていく。下ってみるとけっこうキツイ斜面だったんだなと気づいた。
そうして渋の湯には1時間で到着。早いね。これなら日帰りで来るのも分かるわ。
で、バス亭にザックをデポして10時から開いている渋の湯に入ることに。(800円)
行ってみると意外にも貸切でした。バス停にはけっこう並んでたのにな。
源泉は30度もない冷泉で少し白濁しているのだが、沸かし湯のほうはほぼ透明な感じ。入る時だけ蓋を開ける
ようにとのこと。ドライヤーとかはないようだったので髪は洗わずでしたがよく温まってよかったです。
バスは行きよりは混んでいたけど、座れました。
茅野駅に着いたらまずはアルピコバス営業所で帰りのバスを予約して、おなかペコペコだったので駅中のファミ
レスのようなところでお昼にした。
地ビールがあったのでもちろん注文。諏訪浪漫は飲みやすかった。
駅にある土産物屋さんでお土産物を買ったらみねりんさんとは駅でお別れです。また一緒に山に行きましょうね!
茅野発の帰りのバスは空いていてゆっくりできたし時間通りに梅田に着いたので良かったです。
八ヶ岳もかなりアクセスうまくできることが分かったので、これからもっと行きたいと思います。