風をあつめて-ぷらり日記-

すっかり山にハマッテマス。でも山ガールではありません。
三線、お遍路、ネパールのこと等も綴ってます。

富士山拝みに丹沢山縦走 その2

2012年12月05日 22時32分59秒 | ハイキング・登山

ぐっと重さを増したザックを背負っていざ丹沢山へ!11時45分発。



どれが丹沢山なのか?よー分からん。そしてこのあたりから霧氷がそこかしこに見られるように。
塔ノ岳からは小ピークを登り下りするようになる。ザックが重くなったからか、なかなか丹沢山に
着かないなと感じる。時おり尾根を霧が通過して真っ白になったりしつつも丹沢山に到着。
12時53分なり。山頂は真っ白。(涙)

なんだかとっても疲れたのと時間的にも余裕があるので、みやま山荘で休憩することに。



気温は1度。寒いわけだわ。
小屋の中に入るとストーブが焚いてあったので暖かかった。記念バッジもかわいかったけど私は
手拭いを購入し、コーヒーを注文。



おまけに一口ゼリーが付いてきたのがうれしかったかも♪
ここでゆっくり休んで外に出たら、あれ?晴れてる!!



うお~!富士山もほとんど見えてるよ!!やった~! 霧氷もめっちゃきれい。

霧氷と富士山の写真を撮りながら歩くので進まない。(というか気力もない。)

で、晴れてるものの薄い霧が流れてくるなか階段を下りていたら、あっ!



                    ブロッケン出た!
           本当に仏様みたいにきれいな後光がさしました。(笑)



それにしてもまた下って登るのね。あとどれだけ登り下りさせられるのか? 
コースタイムは大倉から蛭ヶ岳まで5時間30分で、水場の往復を入れても6時間のはずなのに
大倉から塔ノ岳の標高差1200mに塔ノ岳から蛭ヶ岳の累積標高差は500mほどあるらしく、
1700m登ってるのと同じってことになる。疲れるはずだ。

塔ノ岳には山ほどいた登山者も丹沢山に向かう数はグッと減り、丹沢山を過ぎるとほとんど同じ
方向に行く登山者はいなくなっていて、それもペースが上がらなかった理由かも。



早戸川乗越を超えて不動ノ頭を見ると、こちらは霧氷の山と化していてとってもきれい。

 草花もこのとおり。

不動ノ頭に来ると、向こうの山に小屋が見えてきた。



あれが蛭ヶ岳山荘かしら? そうじゃなかったら凹むなあ。あんまり期待せんとこ、とか考えつつ
歩いていき、最後の小ピーク鬼ヶ岩に着いた。



蛭ヶ岳はもう目の前なんだけど、ここでしばし休憩。よっこらせと重い腰を上げて最後の下りに
かかる。ここだけ鎖場になってるのだが、なんだかよく分からない鎖の配置。鎖は使うために
あるのか、それとも仕切り?

一番下まで降りて最後の登りにかかろうとしたところでシャリバテ・・・。練乳ハイチュウでごまか
して登り切ったら蛭ヶ岳山頂に到着である。



結局富士山にかかった雲は最後まで取れず。15時20分着。約8時間もかかってしまいましたよ。

小屋に入ると去年の夏涸沢で会った時以来となるみねりんさんと再会。後で登ってきてるのに
いつの間にか抜かれてました。(笑) どうも丹沢山で休憩している間に通り過ぎていたらしい。

そして蛭ヶ岳山荘は最近NHKで蛭ヶ岳が放送されたりPEAKSに載ったりして登山者が急増して
いるらしく、今夜の宿泊予定者は定員40名を大幅に超える60名!!よってなんと布団1枚に2人
で寝てくださいと言い渡される。こんなところで夏のアルプス並みの小屋泊になろうとは・・・。

自炊も30名ほどいるとのことで、自炊部屋が混み合う前に夕飯とすることに。とにかくお腹も
すいてるので、食べちゃいましょう!



最近のみねりんさんの定番「おでん」。はんぺんいただきましたがふわふわでおいしかった♪



今回の私の夕食は輸入食料品店で見つけたアルファ米のタイレッドカレー味。アルファ米なのに
なぜか賞味期限が来年1月までだったのが謎で1つしか買わなかったんだけど、中にレッドカレー
ペーストが入っていたのでたぶんペーストの賞味期限が短いからなんだろうな。グリーンカレー
ペーストを全部入れて辛くて失敗した前回の轍を踏まないために(笑)ペーストは2/3ほどに
抑えてみたらちょうど良い辛さになって大成功♪

このほかチーズにサラミなどのアテも今回は充実していて、苦労して担いできた日本酒にチュー
ハイ、一口ビール、そしてみねりんさんが瓶のまま持参した秩父ワインもとにかくどんどん進む!
この夜は自炊室大賑わい♪

そして飲んでる間に小屋番のおじさんに呼ばれていく人々。というのも、今夜泊まる予定だった
15名の団体が明るいうちに蛭ヶ岳にたどり着けそうにないのでキャンセルしてみやま山荘に泊ま
ることになったとの朗報(?)が飛び込み、めでたく今夜の寝床は1人1枚になったのだった。

ちなみにその15名は自炊の予定だったから自炊室もゆったりと。
さらに6名の山ボーイ、山ガールグループが6時に到着。8時に大倉を出て来たらしいがちょっと
遅すぎだ。なんと土鍋にカセットコンロを持参していた。そんなん持ってきてるから遅くなるんだよ。
屋久島で会った冒険部を思い出しちゃったわ。

で、ある程度食べ飲み終わって落ち着いたので外に出てみると、このとおりの夜景が広がって
いましたよ。



東京の夜景なのかしら? だいぶ奥まで歩いてきたような気がしていたのにこんなに近い
んだね。

それにしても激さむっ!!耐えられん。いったい何度なんだろ?-5度くらいなんじゃないの?

明日は6時30分出発として、8時消灯で就寝です。

きれいな富士山が見られますように。


富士山拝みに丹沢山縦走 その1

2012年12月05日 07時08分32秒 | ハイキング・登山

今年のお泊り登山の絞めとして選んだのは丹沢山。手持ちの百名山本に登山適期が12月初旬
までとなっていたのと、蛭ヶ岳から雄大な富士山を拝みたかったから。

天気が悪いといやなので最近は四日ほど前まで天気予報を見てからバスを予約するようにして
いたら、小田原行の夜行バスが満席に!! 慌ててほかのバスを調べてみたら横浜行の一番
早く着くバスに乗ればそう変わらない時間に着けるので横浜行バスを予約。結果的にそのほうが
安く済んだので良かったかも。

5時20分に横浜に着いたら相鉄線と小田急線を乗り継いで渋沢駅へ。
下車する人のほとんどが登山客なのでちょっとびっくりした。まるで芦屋川駅のよう。(笑)



私が見ていた時刻表では7時18分までないと思っていたら7時2分のバスがあったようでラッキー
にも間に合って大倉登山口へ。10分ほどで到着。200円なり。

朝食にパンを少しかじって準備体操をして登山届を書いたら出発です。(登山口にはトイレもあり
ます。) 登山届には蛭ヶ岳までしかルートが書かれてなかったので西丹沢まで書き足した。
なんでこんな中途半端なルートのみ記載されているんだろ?

とにもかくにも7時30分に出発です。

しばらく車道を進み、途中からなだらかに登る登山道に入る。予定より早く出発できたのであせらず
ゆっくり歩いて行った。



下のほうはまだ秋の装いで紅葉もきれい。よく手入れされた混合林を登っていくと雑事場の平という
まっ平らな尾根道に出てくる。



見晴らし茶屋という小屋の前を通りすぎたらこれまたいきなりの急登が始まる。



通称「バカ尾根」と呼ばれる理由がこれでわかったわ・・・。
我慢して20分ほど登ると、またまた平らな道に。どこかの都会の並木道のような平和さ。



この登山道って極端だな・・・。そしてまた急登、まっ平ら、急登を繰り返す。



下ることは一度もなかったかな。でもなんせ階段が多い!木道も多いし。途中天狗道のような岩場っ
ぽいところもあったりはしたけど、だいたいが階段だった。



そうして花立山荘には10時過ぎに到着。疲れた・・・。そして何故かガスっている!?
今年はガス女は返上したはずだったのに。そして天気予報は晴れ時々曇りのはずなのに~!

果てはあられまで降る始末!



 さ、寒っ!そして真っ白。ああああ、富士山はとても見られそうにないよ~。

 絶望的な気分になりながら登っていたところ塔ノ岳山頂間近で急に太陽が照りだしてきて・・・



 あれ?まだ雲多いけど青空出てるや~ん!! 時刻は10時52分。約3時間20分で到着です。
 塔ノ岳の標高は1491mで、大倉登山口が290mだから1200mの標高差を一気に登ってきた
ことになる。アルプス並みだな。



 富士山は見えないけどこれから向かう丹沢山などはいい感じに見えてきた。良かった~!

 周りのたくさんの登山者もこれには大喜び。

 たくさんある階段状のベンチに座ってパンをかじりながら水場の確認をする。
 丹沢山系は水がほとんどないらしく、アルプスも真っ青の水の値段なのだ。なんと500ml
で500円!さすがに買う気になれないお値段だ。

 今回は蛭ヶ岳山荘には素泊まりで予約していて自炊するつもりだから、今日の飲み水の
ほか、今夜の夕食と明日の朝食分の調理用の水に明日の飲み水も合わせると、2リットル
弱は必要と思われる。

 蛭ヶ岳手前の不動の峰あたりにも水場のマークはあるものの地図には涸れることもあると
書いてあったので、通年汲めるという塔ヶ岳の水場で補給することに。

山頂から300m下。 

ザックは山頂にデポしていきたかったが、これまでの経験上何が起こるか分からないのですべて
担いで100mほど降りていき、そこに荷物をデポしてから水場へ。ユーシン方面に降りる人はまず
いないと思ってたけど実際は3名ほどすれ違いました。

ここの水場は水量もしっかりしていて汲みやすかったけど、300m下るのはけっこう辛かったかも。
往復30分かかった。

補給した水に加え、今回はお酒も担いできて、自炊道具に6本爪アイゼンや極厚ダウン、インナー
シーツなどいろいろと持ってきていたので結果的にテント泊ぐらいの重さになってしまい・・・。重い。

コースタイムではあと2時間30分。先は長いなあ。