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風をあつめて-ぷらり日記-

すっかり山にハマッテマス。でも山ガールではありません。
三線、お遍路、ネパールのこと等も綴ってます。

久百々にて

2006年03月14日 09時15分34秒 | 2003年おへんろ日記(高知編)
 トンネルを抜けてから久百々までは8キロ。
 この8キロが結構長く感じた。冬なのに暑いんだよ~。

             

 で、久百々の手前に商店を発見。明日は12月30日だし、
これから先、店も開いているか分からないので食料の買い出し
をしようっと。
 店先には安くみかんが売られてたので、お正月過ぎに宅急便
で自宅に送れないかきいてみたけどダメとのこと。
 がっくり、、。

 代わり?に今日のおやつも含め多めにお菓子を買って
久百々に到着。

              

 久百々は月岡さんの「平成娘巡礼記」に出てきた宿で、
月岡さんはここから足摺岬までを往復している。ならば私も!
ということで泊まることにしたのだ。

              

 久百々に入ろうとしたらちょこっと過ぎたところに良心市
発見!!久百々には2日連続で泊まる予定なので、みかん
買っちゃうもんね~!(笑)

 宿に着いたら久百々のお母さんが元気に迎えてくれて
部屋に通してくれた。
 おこたの上にはお茶とともにロールケーキが!わーい。

 早速お風呂に入って、洗濯洗濯。すると横浜のお姉さんと
再会した。お姉さんは電車やバスも使いながら歩いてるんだ
けど、明日も大岐の浜まで歩いたら足摺まではバスで行くと
のこと。出発は私と同じ6時にして一緒に出発することに。

 夕食の時間になって居間に下りていくと、そこにはうど
ちゃんの姿もあり、またベテラン遍路さんも一人の合計4人
でにぎやかな夕食となった。
 久百々はお遍路さんがよく泊まるので事情を知っていて
夕飯はカツオのたたきを避けてくれていた。良かった。

 夕食の席で、私が往復して帰ってくることを話したら、
うどちゃんはだいぶ迷った末同じように帰ってくることに
決めたみたい。

 連泊する最大のメリットはいらない荷物を持つ必要がない
こと!ここから足摺を往復すると40キロだけど、荷物が
無ければだいぶペースも上げられるはず。大丈夫だろう。

 久百々のお母さんが言うには、ここから足摺まで土佐
清水市が最近設置したという道しるべ札が四方八方に立て
られているのだけど土佐清水版四国のみちのようなもので
へんろ道ではないところにもたくさん掛かっていて、お遍路
さんが迷って大変な目にあっているということ。人によっては
荒れた山道に迷い込んで杖を折って帰ってきた人もいるので、
絶対にその道しるべ(黄色)を信じるな!だって。

 明日肝に銘じて歩くことにしよう。

 ということで、明日はとっても早いので早々に就寝。
 お休みなさい。

うどくん

2006年03月13日 08時54分36秒 | 2003年おへんろ日記(高知編)
 トイレの心配もなくなりホッとしたところで,顧問の先生
にお礼を行って先に進むことにした。

             

 で,この先には1600mもある伊豆田トンネルが待ち
かまえていて,このトンネルはどうしても避けることが
出来ないのだ。

 いやだなあ,,。

 と思っていたら,トンネルへ行く分岐に田舎風の建物の
うどん屋さん「田子作」が。
               

 お昼にはちょっと早いけど,地図に載ってるトンネルの上に
あるドライブインも年末で開いてるかどうか分からないし,
ここで食べておくのがいいか。
 ということであまりお腹は空いてなかったけども入ることに。

 すると後ろからおへんろさんが歩いてきているのが見えた。
 うどちゃんのような顔立ちのお兄さんは意気揚々とトンネル
に向かって消えていったのだけど,お昼,大丈夫かしら?

              

 ま,いいか。(笑)

 うどんやさんは,本当に素朴な感じのお店で,近所のおばさん
達で切り盛りしてるかのようだった。
 ちらし寿司もいただいたような?ごちそうさまでした。

             

 お腹も満腹になったところで再び歩き出し,伊豆田トンネルに
到着。近頃新しくしたのか,珍しく広い歩道が付いていてあまり
車も通ってないので,そういう意味では怖くないものの,暗闇と
大音響は変わらず,また坂道なので30分近く歩いてやっと出て
きた。
 やっぱりいやだな,トンネルって。

 で,トンネル前のドライブインはやっぱり閉まっていた。
 食べてきて良かった~!
 と思っていたら,随分先に行っているはずのうどちゃんが目の前
をとぼとぼと歩いているではないですか!
 お腹空いてるらしいのは一目で分かった。
 さっきの元気さは嘘のよう。(笑)

 哀れな後ろ姿に近寄って,リュックに忍ばせてたミニあんパン
を袋ごと渡す。

 (うどちゃん,きみ,まだまだ
    あま~い!!(スピードワゴン風に)(笑))

 このあとうどちゃんとは宿も一緒になるのだが,どれだけ
甘いかは後ほど分かるのだった。

              

 

バイパス

2006年03月12日 06時04分30秒 | 2003年おへんろ日記(高知編)
 入野松原を堪能して、さあ、いよいよ次は四万十川だ!
 でも、日程の都合で四万十川遊びが出来ない~!
 それに冬だし。

 さて、30分ほど歩くと、女将さんの言っていたバイパスと
海岸沿いの道の分岐に来た。どうする?
 よく見ると、ちゃんとバイパスの方にも保存協力会の道
しるべが付いている。じゃあ、行ってもいいかなあ。

 と、思ったのが間違いだった、、。

 この道はまさに のための道だったのだ!

 確かに四万十大橋までは最短距離ではあるのだが、車には
なんてことないだろうけど、勾配がきつい!
 そして山を切り通したのか、道路の両脇は高い壁になって
いて景色もない。 店もなければ自販機もなく。(涙)
 そしてもちろん人もいないわけで、、。

 地図に載っていない道というのはまた、距離も掴めない
のでいったい今どのへんなのか、あとどれくらい歩くのかも
分からずストレスが~!

                

 そうして歩くこと(新しい地図では)4キロ、やっとこさ
軽トラを止めて談笑するおじさん達の姿を発見。おじさん達
の前に自販機もあったので買おうと近寄ると、一人のおじさ
んがコーヒーをおごってくれた。
 ちょこっとお話しながら、この先の道のりを聞くと、この先
を右に行ってまっすぐいくともうすぐ四万十大橋に出るとの
こと。
 ほっ。 


 で、右に曲がって10分ほど歩くと大きな通りに出た。
目の前には高い土手があって、えっこらと登ると四万十大橋
が見えた。土手にある東屋でちょっと休憩。
 ここから見る四万十川は河口近くなので、イメージとは
ほど遠かったけどなんとなく感慨深いものが。

 しかしここまで来て、四万十川でカヌーをしないなんて、、。
 やっぱり今考えてももったいないことをした。
 1周目はどうしても先を急ぎがち。
 今度行くときは上流を訪れたいなあ。

            

 さて、橋を渡るのだけど、なかなかに大きなカーブを描いた
橋で、風も強いので杖を突けないへんろはヨロヨロしながら
渡る。(あとで他の遍路さん達が怖かったとこぼしていた。)

 ああ、しかしトイレに行きたい。(笑)
 地図を見てもこの辺にトイレはなさそう。うう、、。

 お店を探すが店もなく。
 困り切ったところで中学校発見!!
 高床式の体育館から年末で休みのはずなのにバレー部らしい
練習の音が聞こえる。近くにいた中学生にトイレを貸してもらえ
ないか聞いたところ、先生に聞いてみるとのこと。
 体育館の下を潜って反対側に出ると、顧問の先生が校舎の方
まで案内してくれ、無事トイレを借りることが出来た。

    ありがとうございましたっ!

 

入野松原を行く

2006年03月11日 08時32分53秒 | 2003年おへんろ日記(高知編)

 今日も30キロ以上歩いて民宿久百々まで歩くので,
朝は6時30分に準備してもらい7時に出発。  

 朝ご飯の席で,女将さんと話をしていたら,四万十川
までの道で地図には載っていないバイパスが通ったとの
こと。(今の地図には載ってます。)
 海岸沿いを歩くより近いと聞いたので,分岐まで来たら
考えることにした。
              

 出発の時には玄関まで見送ってくれ,入野松原が素晴
らしいのでぜひ通っていくように言われた。
 まだ寒く明けきれない中を一人歩く。

 

  海面から水蒸気が上がっている。こんな現象初めて
見た。幻想的。 

 しばらく歩いていると日が昇ってきた。

   

 き、きれ~っ!!
 川面の黒い転々はカモ達です。
 川が曲線を描いて流れる先はもう海で。
 なんだか幸せな気分。

 コンクリなんかで護岸工事されることもない姿は
とても素敵で、いつまでも眺めていたかった。

              

 入野松原の入口に入ると、立派なトイレもあった。
その前の駐車場にはこんな早朝にも関わらずすでに
車が数台停まってて。
 その前にたくさんのサーファーがウェットスーツ姿で
白い息を吐きながらもうれしそうにボードを出して準備
してる!
  えっ!?12月だよ?私でもフリース着てるよ。 

 サーファー恐るべし、、。
 彼らを横目に見ながら松原を進んでいく。
 ここは競走馬の調教も行うような場所らしい。馬が走っ
ているところも見てみたかったな。

 そしてここは「砂浜美術館」も有名で、砂浜にずらーっと
並んだT-Shirtsが風に揺られる様も見てみたかった、、。

                 

 さて、右手には「ネスト・ウェストガーデン土佐」が見えて
来た。岩本寺で一緒だったお姉さんはここに泊まるって言っ
てたっけ。

 入野松原はなんとも素敵、よい朝のスタートでした。


海沿いを行く。

2006年03月10日 06時58分58秒 | 2003年おへんろ日記(高知編)
 土佐佐賀駅を過ぎてしばらく歩くと海沿いに出た。
 とても良い天気だ。そして最高に良い眺め!
 車道沿いに海に向かったベンチがあったので、座って
休憩していると、ライダーの人達もバイクを止めて海に
見入っていた。

 車道から少し降りれば芝生の公園があるみたい。
 とても12月とは思えない暖かさだ。

 本当なら5月頃に来てホエールウォッチングでもしたい
ところだけど、お正月遍路の悲しさは、行きたいお店も
観光も限られてしまうこと。

             

 休憩後にまた海岸沿いをてくてく歩く。

 井の岬トンネルを越え、東大方駅前に地図に載ってない
民宿を見つけて思わずメモった。この辺にあることが分か
れば、助かるお遍路さんもいるだろうなと思って。
 結局保存協力会には連絡しなかったけど、新しい地図には
載ってるようだ。駅の名前もありいがわ駅に名前が変わった
のかな?

 さて、この近くを歩いていたら、前方から前にも後ろにも
けっこうな荷物を担いだ女の子がノッシノッシという感じで
歩いてきた。逆打ちだ。ここまで来たなら半分以上歩いている
訳で、だいぶお遍路にも慣れているはずなのだけど、その割に
すごい荷物だし、汗も相当かいていてしんどそう。

 「あのう、佐賀温泉ってまだまだですよね?

 「ええと、ここからだとまだ4時間はかかりますよ~。

 あんな調子では、果たして日が暮れるまでに着けるのか心配
になってしまった。もしかしたら88番からじゃなくって、
近くから出発したのかな?不思議な女の子だった。

               

 私はあと1時間もすれば着いてしまうなあ。と思ったら、
民宿も見えるほどの近くに海に面した喫茶店を発見したので
入ることにした。あんまり早く着いても民宿に悪いしね。

             

 喫茶店は海側に大きく窓がとってあって、海がきれいに
見える。カントリー調の店に不似合いな白衣姿のまま座り、
バナナケーキとコーヒーを注文。

 しばらくすると出てきたけど、ケーキは普通の味でした。
と、こんなことまで地図に書き込んでいたりして。この時
はマメだったのね。(笑)

 30分ほど休憩した後喫茶店をあとにして民宿みやこに
到着。1階は食事が出来るお店になっていて、泊まり客の
食堂にもなっている。

 さっそく部屋に通していただき、お風呂も早めに溜めて
もらって一番風呂に入る。ここはサーファーの泊まる宿でも
あるようで、入口にはウェットスーツが干してあった。
 だからか、乾燥機もあって冬場の遍路にはありがたい。

            

 また、うれしいことに民宿の横にはコンビニがあったので、
お風呂の後に明日のお昼やおやつを買いにいった。
 こんな近くにお店があると助かります。

 夕食はやっぱりかつおのたたきでした。(笑)
             

トンネルを抜けて

2006年03月03日 06時03分11秒 | 2003年おへんろ日記(高知編)

 さて、次の日早めに起きて準備してたら6時半には
出ることが出来た。
 さすがに他の2人のお遍路さんはまだのよう。

              

 岩本寺の山門を出たところでいきなり喫茶店に電気
が点いていてびっくりした。
 まだ6時半だよ!?都心の駅前とかじゃなし、何で
こんなに早く開いてるんだ?
 角を曲がるとまた別の喫茶店も営業していて。

 こんなことならもうちょっと早起きして、コーヒー飲みた
かったなあ。
               
 と、後ろ髪を引かれる思いで車道を歩いていく。

               

 1時間ほど歩いたところで左に入る歩きの道があって
そこを抜けるとトンネルに出た。
 車道を過ぎてもう少し山道を下りるはずだけど、この
車道を少し下ったらあるのかなあ?
 すると、車道横の斜面を下りていく男の人がちらりと視界
に入ったのだけど山師の人かと思って無視し、道なりに進
んでいったら間違いだった。
 山師と思ってた人はどうやらお遍路さんだったらしい。

                 

 結局長い遠回りの車道を歩くことに。かなりの無駄だ~。

 で、さらに56号線をずーっと歩いていくと、くろしお鉄道の
路線沿いを歩くことになった。
 伊与喜の駅を過ぎて、遍路道である細い舗装道を登って
行くと、小さな煉瓦のトンネルの前に、なんと「通行止」の
看板が!
                  

 えーっ、ここまで登ってきて通行止め~!
 いや、しかし、案外行けるかもしれない、、。

 と思い、トンネルをのぞき込むと、このトンネル、電気
がない!
 反対側が見えてるからまだいいけど、でも怖いなあ。
 それに進んでみてだめだったらまた帰ってくるのか、、?

 と思うとちょっと勇気がいったけど、とにかく進んでみる
ことにした。
 で、このトンネル、煉瓦づくりで古いのである意味、味が
あるのだけど、やっぱ怖いよ。(笑)
 
 反対側についてホッとした。

 で、軽自動車しか通れないような車道の一部が倒壊して
車が通行止めだったみたい。
 下はくろしお鉄道の路線だから、もしかしたらこのせいで
電車がストップしてたのかなあ?

 と思いながら下っていくと、線路と合流。
 なかなかいい感じの場所だったので記念撮影をする。
 いつものセルフで。(笑)

  

 なんか、ちょっと失敗。(笑)
 ぎりぎり写真に入ったって感じですが。

 さあ、今日は30キロ歩きだからまだまだがんばるぞ!


岩本寺の夜

2006年02月27日 08時49分52秒 | 2003年おへんろ日記(高知編)
 11月の遍路から2ヶ月後の12月27日、お正月休みを
利用して、37番岩本寺から菩提の道場愛媛の40番観自在
寺まで歩くことにした。

             

 まっすぐ行っても中途半端な時間にしか岩本寺に着かない
ので、高知に着いたら前回行けなかった桂浜に寄ろうと思っ
いたのに、、。
 神戸では全然降ってなかったのに、徳島と高知の県境、
大歩危付近の大雪で高速が通行止めにっ!なんでだ~!

 結局着いたのは2時過ぎだよ、、。岩本寺に宿泊なので
泣く泣く桂浜をあきらめた。(縁がないのかな、、?)

             

 JRは土砂崩れかなんかで途中の駅から運休だったけど、
岩本寺の最寄り駅である窪川辺りまでは通ってたので滞り
なく到着。すこし余裕があるので、再度「喫茶 淳」に入っ
てコーヒーをいただいてから岩本寺の宿坊へ。

             

 岩本寺の宿坊に行くと、お正月で団体さんも泊まってない
ので、だだっ広い宿坊に泊まり客はたったの3人だった。
 今考えると、よく泊めてくれたなあ。

 部屋に入って明日のための準備をしていたら、隣の部屋に
泊まってる女性と機会があってお話できた。横浜から来た
お遍路さんで、さっそく情報交換。

 話を聞いていると、なんとゴミを拾いながら歩いている
らしい! ゴミばさみも持って歩いてる。
 少しでも荷物を減らしたいと思っている私は、お姉さんの
やってることは本当にすごいと思った。
 えらいよ、お姉さん!

 お互いに朝も早いので、9時には各部屋に戻って寝ること
にしたんだけど、電気を消してもなかなか寝付けない。
 ずーっとピシピシって家鳴りがしてるし、こ、怖い~!

 なんかいるんじゃないかと思って、眠れないまま次の日を
迎えたのでした。

              

 

窪川での楽しみ

2006年02月07日 18時43分14秒 | 2003年おへんろ日記(高知編)
 七子峠に着くと,あとはずーーーと車道だった。
 これはこれでつらい,,。

           

 雨は強くなったり弱くなったりしつつも止むことは
なかった。

 昨日も使った簡易ポンチョ250円はもともと袖が
短いうえ,脱ぎ着すると袖ぐりがすぐ破れてしまうので,
白衣の両袖はビショビショになってしまった。
 そして,風のせいでこの軽いビニールは舞い上がって
しまって,ズボンは膝上まで濡れてしまっているが,
こうなるともうどうでもよくなってくる。

 濡れてもすぐ乾くから大丈夫。

 降るか降らないかわからない雨のために,重いゴア
テックスの雨具とザックカバーを持つことを考えたら
私はこの簡易ポンチョで十分満足しているのだ。

            

 そうして歩くこと2時間半で岩本寺に到着。
 本堂は広くて靴のまま入ることができたので中で
お参りしたけど,大師堂はまるっきり外だったので
結局濡れながらのお参りになった。

 納経を済ませると,朝早く出てきたことと,大坂
の道が思っていたよりしんどくなかったので,前から
調べていた岩本寺門前にある「異色茶房 淳
に寄ることにした。
 というか,寄りたかったからがんばって歩いたん
だけど。(笑)

 ツタの絡まる(というか覆ってる?)ビルのドアを
開けると,中はノスタルジックな雰囲気。
 自家焙煎してるからか,壁はすすけている。

           

 へんろ姿だしびしょ濡れなので,店内の一番端っこ
に座ってコーヒーとサンドイッチを頼んだ。

 おいしいコーヒーで体を温めたら,お土産にコーヒー
豆を買って,さらにいもけんぴで有名な「水車亭」へ。
 食べることには調査をおしまないのだ!

 水車亭に行ってみると店先に1キロ単位でいもけんぴ
が袋入りで売られていた。
 でも,試食してみたら私の好きなタイプではなかった
ので買うのはやめることに。がっかり。
 (高知駅の2階で買おうっと。

 そうしてひなびた窪川駅から普通電車に揺られて2時間,
高知駅へ。高知駅から三宮までバスで4時間。

 思えば遠くへ来たもんだ。

 今度来るときはきっと桂浜に行こうと決めたのでした。

雨の峠越え

2006年02月03日 09時45分39秒 | 2003年おへんろ日記(高知編)
 次の日の朝,思いのほか早く準備が出来たので,6時
過ぎには宿を出た。

 外はまっくら。 なおかつ

 まっくらなので地図も見えない。(といっても雨が降っ
てて広げることも出来ないけど。)
 うろ覚えで進んでいく。
 こんなにまっくらだと,へんろ札もシールも見えない。

 高架をくぐって突き当たり,たぶん貼ってあるだろう
シールを見るためカーブミラーの柱に近づくと,やっぱり
貼ってあった。(ほっ。)

             

 その後国道と大坂峠越えとの道の分岐にさしかかった。
川の左側だったからこっちだよなあ,と思いつつもちょっ
と不安に。
 そうして川沿いを歩いていると,意外にもこんなに朝
早いのに人が歩いている。犬の散歩でもないみたいだし,
ちょっと不思議。
 でもチャンスとばかりすかさず道を尋ねると,ちゃんと
合っていた。
           

 安心してひたすら道なりに歩いていくと、だんだん日が
昇って辺りが明るくなってきた。
 依然として雨は降っていて、アスファルトの道の端は滝
のように雨が流れて、その中をおおきなミミズが何匹も
泳いで?いる。(つい最近までみみずは雨になると喜んで
出て来るんだと思ってたけど、実は息が出来なくなって
苦しくて出てくるらしい。そうだったのか、、。)
 踏まないように歩くのが大変だった。

 けっこう長いこと車道を歩いていたんだけど、途中で
田んぼのあぜ道のようなところから急に山道に入る。
 竹林の中に入ると車道を歩くよりも雨が遮られて、竹の
隙間から見る雨の景色と、竹を打つしっとりとした雨音は
なかなか良かった。
                         

 ここから200m以上の急勾配を登るんだけど、雨は
かえって弱くて快適だし、歩いていると足下にたくさんの
沢ガニが横歩きしている。
 川ないのになんで?と思いつつ、さらに大小のカエルくん
達もゲコゲコ鳴いてぴょんぴょん跳ねて。

 「動いてくれないと踏んじゃうよ~。

 と、カニやカエルに声をかけつつ進んでいくことの楽しい
こと!雨の日なればこそ。
 まるで「手のひらを太陽に」をまんま行くような感じで、
みんな一生懸命生きてるんだなあ、と思わせてくれる道。

             

 ただ、急坂は最後の方に極端な様相になって、たぶん
「四国のみち」であろう、歩く人のことを考えない超急な
丸太の階段(それも狭い!)がドカーン!とそびえ立ち、
見上げたときには思わず「ぎょえっ!」と叫びました。
 登る気にならないよ!!

 っていっても登らなきゃいけないので、泣く泣く一段一段
上がっていったのだった。
 最後の5段くらいは太ーい丸太が一本丸いまま組まれて
あって、雨で滑るわ、丸太が大きすぎて靴が乗らないわで
結局両手を付いてやっとこさ七子峠の国道までよじ登った
のでした。

 大坂峠の竹林の道は良かったけど、この階段はどうにか
して欲しいわ~!
             

七子峠への歩き方。

2006年02月02日 09時17分16秒 | 2003年おへんろ日記(高知編)
焼坂トンネルを抜けてしばらく歩くと久礼町に到着。
 久礼の町にある大谷旅館が今日の宿。

 宿に着いたら部屋は2階だった。
 足も限界に来てるのか足が上がらない~!
 階段の上り下りが辛い、、。

 部屋に荷物を下ろしたら迷路のように入りくんだ建物
の中を歩いて、1Fにあるお風呂に入りにいった。
 お風呂を出たところに洗濯機が並んでいて、そこで
お洗濯していたのは、あの「まっちゃまのおじちゃん」
だった!

 あら~、また会いましたね。
 向こうもびっくりしている。(笑)

 夕飯までちょっと時間があるので、明日の行動食の買い
出しついでに久礼の町を散策する。
            

 近くにあったスーパーに入ると、みかんだ~!
 でも箱売りだ、、、。

 おとなしく軽いものを買うだけにする。

 夕食の時間になって1階の居間に下りていくと、まっちゃ
まのおじちゃんともう一人お遍路さんがいて、今日は3人
みたい。
 実はここに泊まる前に「刺身はいりません」と伝えておい
たんだけど、代わりに別のおかずが増やされていた。
 かえって手間かけさせちゃったなと反省。
 たいてい民宿の夕飯は量も多いし、食べきれないこともあ
るので言ったのだけど、、。難しいな~。
              

 まっちゃまのおじちゃんは相変わらずよく飲むこと!

 そして自然に明日の道行きの話になった。
 明日の七子峠までのルートは、国道を行くのと、大坂峠
越えとそして最近復元されたそえみみずへんろ道の3つ。

 私は久礼の町中まで来ていることもあって、登山口まで
少し戻らないといけないそえみみずへんろ道ではなく、
昔からある大坂峠を行くことにしていた。
 ただ、今日と同じように雨が降りそうなので、ちょっと
心配ではある。まっちゃまのおじちゃんは大丈夫だと言って
くれてるので大丈夫かな。
             

 明日は岩本寺で区切って帰る日なので、電車の時間も
あり、早発ちすることに。
 宿の奥さんに頼んで、朝御飯をおにぎりにして夜に
もらっておく。宿代も支払って、明日のためにいつもにも
まして早寝する。

 明日は雨が降らないといいな~。