「この曲が好き」と、ユミは言った。
「波が打ち寄せてくるみたい」
僕たちはシャーデーのLPを聴いていた。そいつは友人の家からかっぱらってきたもので、だいぶ歪んでいた。ターンテーブルの上で回っていると、レコード針が上がったり下がったりした。それに合わせて、シャーデーの音程も上下した。
かっぱらった時から歪んでいたのである。そのためか、友人も「返せ」と文句を言ってこなかった。
「そろそろ、学校に行くかな」
「一緒に行くわ」
「授業終わるまで待っててくれるの?」
「パン教(一般教養)だったら、教室に潜り込んじゃう」
「わははは! あれ、絶対バレないんだよな」
「あとは喫茶店で待ってるね」
こうして僕は、誰も彼もがそうするように、それをきちんとなぞらえるように、キャンパスライフを怠惰なものにしていったのである。
86年頃の話しだ。
紫煙と安アルコールに身をまかせる
反社会とは決して異なる
場末の醸し出す趣こそ
斬新な思考を紡ぎだすに違いない
などと勝手なことを吼えていた・・・
ヴァーボン片手に尾崎を聞きながら
どんな時期も、必ず必要なものだったのだろうなと思うようになりました。
あの頃はバーボンが高かったですな!
バーボンはストレートで飲めるから好きなんです。
そして悲しいかな、ヤロウばかりだった(笑)
ああ、ジム・ビームだ! あの二つは何とか買える値段でした。
一番好きだったのはフォアロゼのブラック。しかし当時の雑誌を見ると、なんと定価が6800円
であります。
>バーボンはストレートで飲めるから好きなんです。
同感です。薄めると苦くなるんですよね( 'o')b
恵一さん
ジンとは硬派ですね。その当時は安かったのか知らん?
一緒に酒を飲んで楽しいのは、やはり気の置けないヤロウ同士ですよね。これは間違いない。