ついにラグーサという標識が出てきたゾ!
(撮影まゆみーな)
明けて、翌日の朝。シチリアも4日目であります。
遺跡の街アグリジェントを出発。車はシチリアの南岸を、東に進んでいく。
道沿いに咲いているのは、ハイビスカスやブーゲンビリア。
窓からは暖かい風が吹き込み、後部座席の洗濯物を乾かしていく。
右側に広がる海の向こうはアフリカ大陸なのだ。こりゃあ暖かい(日中は暑い)はずだ。
本日は約140kmを走って、まずはカルタジローネという街を観光。そこからさらに約60kmを走って、いよいよ待望のラグーサに投宿予定であります。
ところで...。
実は、一つだけ気掛かりなことがありましてな。
それは、ラグーサで今夜の宿を取っていないことなのですな。
「行けば何とかなるよ」と細君はのたまうが...。
わわわ、ホントにここ通るの?
イタリアでは小さい車じゃないとイケン
この階段、とても長~いのですぞ
立ち上がりにタイルが貼ってあるのですぞ
(撮影まゆみーな)
海岸線から内陸に入り、車はぐんぐん標高をかせいでいく。カルタジローネは小さな山の上にありました。
一番高いところにドゥオーモ(一番大きい教会)があり、そこから下は急峻な階段と、狭く曲がりくねった急坂。
空を見上げると、自分が非常に狭い山頂に立っているような気がする。登山で頂上に立っているのと良く似た感覚なんであります。
個人的には、これを「てっぺん感覚」とよんでおります。まさに非日常、異空間であります。
ここがてっぺんだっ
それでいて、街には暖かみがあるのですね。
個人の駐車場に車を突っ込んでおいたら(それもまずいのだが)、持ち主がやってきて
「あまり長くならないんなら、もっとどーんと駐めていいよ」
みたいなことをおっしゃるのであります。
陶器屋を冷やかしていると、店のあるじは
「日本から来たのか? トーキョーか? トーキョーは憧れだ、俺、いつか行きたい。夢だ」
なんておっしゃるのであります。そういうこと言われると、にわかに愛国心がくすぐられるんであります。カルタジローネはいい街だなあ。
宿は結構どうにかなるもんですよね~
この洗濯物のひもとか、家同士のあいだに渡してある電線とか、しみじみとする風景だよねぇ。
>日本の道路でもひーひー言ってる私にはイタリアの道路はムリムリ。
僕もパレルモで他の車とぶつかりそうになったことがありました。
「俺のせいじゃねえよう」という態度でスルーしましたが。
いつもながらお見事です(^-^)//" パチパチ
気が遠くなりそうな長い階段。
坂の上からの景色は、
金毘羅さんか、長崎か、って感じですね。(笑)
僕はイタリア語は出来ないから、ニュアンスでお伝えしております。
ぽんすけどの
この階段は、NHKの旅番組でも紹介しておりました。
祭りがあって、この階段全部にろうそくが灯されるらしいっす。
まさに職人の街でしたぞ。
おろちどのもいろんなところに旅行しているから、感覚の共有がまだまだありそうですな。