くらぶアミーゴblog

エッセイを綴るぞっ!

憧れの紅鶴

2005-03-30 15:07:42 | エッセイ
 その昔、アボカドが本格的に輸入されるようになったとき、果実の一個一個にはJALマークが貼ってありました。

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 当時(1980年代前半)は海外旅行なんてまだまだ一般的とは言えなかった。だからこの紅鶴を見たときには
「ああこいつらはヒコーキでやってきたんだ」
「舶来モノなんだ」
「小さいのに、俺なんかよりエライなあ」
 と、しばし必要以上にいろんなことを考えられたわけです。
 そうして
「憧れのハワイ...」
「いつかはルーブル美術館をじっくりと...」
「全員が裸でなければイケナイという海岸へ...」
 と、ココロは早くも「...」の妄想の世界へと旅立っていきました。

 
 1981年(昭和56年)発行の雑誌が手元にあり、そこにはちょうど海外旅行の案内が載っています。

【格安! グアム4日間】
 97,000~142,000円

【ギリシア・エーゲ海9日間】
 558,000円

【ニューヨークとナイアガラの滝7日間】
 506,000円

 格安って、どこが。
 ちなみにこの頃は1ドルが約220円。初任給の平均額は、大学卒で約12万円でした(平成15年は約20万円)。 
 アボカドのJALマークひとつで、僕たちは妄想の世界へと旅立って行けたのです。考えようによっては平和な時代でしたね。

追:この記事は『Spicchi*di*Sole』“世界旅行地図”にトラックバック。


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3 コメント

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トラバありがとうございます。 (kiyomina)
2005-03-30 19:25:52
1981年の雑誌が手元にって...
物持ちいいですね。
あの頃は海外旅行は高かったですよねぇ。
自分が行くとは思ってなかったです。
たぶん一生行かないだろうくらい思ってましたよ。

それにしてもアボカドにJALのシールが貼ってあったとは知らなかったなぁ。
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アボカドには何かと縁があるなあ。 (マサル)
2005-03-30 22:14:21
アボカドには何かと縁があるなあ。
返信する
kiyominaさん (ハヤト)
2005-03-30 23:19:54
キウイフルーツにも貼ってあったような気がする(^∇^d)

マサル
まったくですなあ。昔はおしゃれでカッコいい食い物の象徴だった。
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