
家人が8時に出勤するというので、自分も早起きすることになった。
7時前に起きることは、滅多にないのだ。
大変に眠い。
布団の上に起き上がると、右目だけが開かない。
右目を閉じたまま、よろよろと寝室を出る。
最初に和室のカーテンを開け、簡易神棚の水を取り替える。
ぱんぱんと柏手を打ちながらも、右目はまだ寝ている。
椅子にかけてあったコットンのシャツを着て、台所へ。
台所に入ると、なぜか居心地がいい。
気分が落ち着くし、自分のスペースという気がする。
しかしそれは一寸、主婦的感覚なのではないだろうかと疑問を抱く。
疑問を抱きつつ、パーコレーターに水とコーヒーを入れ、火にかける。
右目がようやく開く。
コーヒーを飲みながら日経を読む。今朝は食欲がないので、ヨーグルトだけ食べようと思う。
しかし家人がアンパン(小)を差し出した。
少々思案し、とりあえず食することにする。
先日、ある企業の取材があり、現在その原稿を書いているところだ。
締め切りは明後日。しかしなるべく今日中には形にし、明日には仕上げておきたいなと、そういう心づもりをしつつ朝食を終えた。
アンパン(小)はわりかし美味かった。