くらぶアミーゴblog

エッセイを綴るぞっ!

わはははは

2006-06-16 15:44:14 | まち歩き

わはははは

 何らかの事情で、うら若い子女二人と飲んだりする機会が訪れたのであります。京成立石の、串揚げ屋さんであります。酔っ払いにならないやふに!

 後述:なーんちゃって、実は編集者との打ち合わせでありました。“事情”つーても、僕の場合はそんなもんなのであります。

 京成立石というところは、寅さんで有名になった東京都は葛飾区にあります。
 初めて訪れたのだけれども、なんというか、葛飾の雰囲気が前面に押し出された、非常にパワフルなところでありました。
 午後の1時とか2時頃から開店する店(飲みメイン)が何軒かあり、そういったところは何とかスケジュールをやりくりして、開店時刻くらいには到着しておかないといけない。
 人気のある食材が、すぐに売り切れてしまうからなんですな。

 何となれば。
 平日の昼過ぎ、大多数の人々がキチンと労働に励んでいらっしゃる時間帯に、僕はノレンをくぐったのであります。
 これを社会的背徳行為と言わずして、ナンと言ふ。
 当然、僕は少しうつむき加減になり、窓(開けっ放し)から外をちらちらとのぞいたりする。
 自然、外では配送関係のお兄さんなどがテキパキと働いていらっしゃる。
 必然、彼らも我々をちらちら眺める。
「いいないいな、オレも飲みたいな。こんなトラック放り出して、そっちに参加しちゃおうかな」
 なぞと推測出来る視線もあるし、あるいは
「くっそーおまえら、バチが当たるぞバチが!」
 なぞと推測出来る、あからさまな視線もある(ような気がする)。
「俺だって仕事のためだかんな。事情があんだからな事情が...」

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 と、言い訳以外の何物でもない台詞を心の中でつぶやき、うつむいた姿勢を維持し、しかし目の前にある新鮮この上ないレバー刺し、モツの茹でたやつなどを素晴らしい速度で平らげていったのでありました。
 ふと、連れの子女を見てみると、
「我他人の視線なぞ全く意に介さず。すべてこともなし」
という不敵かつ悠然たる振る舞いで、度数25の焼酎を摂取している。
 どうも僕はあれですな、気が小さいようなんですな。

 何はともあれ、実に面白い体験がでけました。モノクロで写真を何枚か撮ったはずなので、そちらもいずれupしてみようと思いますです。