くらぶアミーゴblog

エッセイを綴るぞっ!

嗚呼アイスコーシーはまだか

2005-03-23 01:27:39 | エッセイ
icecaffe70 そろそろ恋い焦がれるようになりました。

『アイスコーヒー始めました』

という短冊状張り紙。行きつけの喫茶店で、レストランで、この短冊が窓や壁にぺたっと張り出されると、ココロは浮き立ってくるのであります。
「始めました」という言い方もいい。卑屈さがなく、かといって居丈高でもない。あっさりと情報提示にとどまっている。それでいて、これからやってくるあのめくるめく季節、夏を連想させる楽しさがあるのですね。巷で噂の○○エモンさんも、こんな爽やかな魅力を身につけていただけるといいなあ。
 最近は季節感が希薄なこと甚だしいのだけれども、こんな広告一つで季節の移ろいを感じることも出来るのですね。
 だから、一年中アイスコーヒーを出している昨今のカフェでは、このような季節の移ろいに感じ入ることは出来ないのであります。真冬に冷た~いカフェオレを発注することも可能だけれど、それはあくまでも酔狂というやつなのであります。
 
 ちなみにこの短冊は、アイスコーヒーだからこそ有効です。
 
『ホットコーヒー始めました』
 
 なんて言われても、それは困惑せざるを得ない。
「じゃあお宅では今まで一体何を出していたんだい?」
 と責められること必定です。


 さて、『始めました』短冊張り紙ではもう一人の重鎮がいらっしゃいます。すでにお気づきの方も多いと思いますが、 

『冷やし中華始めました』

 この短冊ですね。甘酸っぱいタレに絡んだ黄色い中華麺。氷が少しずつ溶けて、最後にタレが薄まったあたりもまた違った味わい。錦糸卵にキューリの千切り。これぞまさに夏!
 なのだけれど、僕は冷やし中華はあんまり好かんのです。だから書かなかったの。