おのれホヤめ

『rinrinのガラスの靴はどこに』“学ぶということ（生牡蠣編）”～にトラックバック。
海の幸といえば、ホヤというのがいますね。こんなやつ。



僕は仙台で育ったので、オヤジがこれを買ってきて器用にさばいていくのをよく見ていました。中学生のときに好奇心に負けて食べたことがあります。わずかな苦みと海水の塩味、そして強烈な磯の香り。美味くはない。一口でやめておきました。ところが翌日になって猛烈な腹痛。合宿だったからムリして行きましたが、みんなが感動したというキャンドルサービスは全く記憶に残っていない。おのれホヤめたった一口で。
そうして月日は流れ、つい数年前のこと。またまた好奇心に負けて食べてみましたが、やはり美味くもなんともない。しかしそのときには腹痛は起こりませんでした。フハハハ。勝ったぜ。
こいつはものすごく変な生き物です。産卵もしくは出産時に大量のミニおたまじゃくしが飛び出して泳ぎ回ります。そしてあるとき岩肌に頭をピタっとくっつける。するともう動けなくなってしまうのです。そして何度か変態を繰り返して、写真のようなかたちに成長するのです。
好きな人にとっては最高の酒の肴なのですが、今まで食べたことのない人にとっては要注意です。ヤバそう、と思ったらやめましょう。そういうときはたいがいヤバいことになります。