あつしが行く!!

日本共産党前福島県議会議員・長谷部あつしが日々の活動を綴ります。

プルサーマル/前提がない/ガラス固化/地層処分

2009年12月06日 | 日々の活動



4日前の2日、九州電力は佐賀県の玄海原発3号機でプルサーマル発電の営業運転に入ったことを発表しました。国内初の出来事です。

原発から出た使用済み核燃料を再処理して、抽出したプルトニウムを核燃料として利用する「核燃料サイクルの確立」が前提です。

その前提がないままに強行されました。
青森県六ヶ所村の再処理工場は1989年の事業指定申請から数えて、今年8月31日には17回目の完工(試運転終了)延期。その理由は再処理の過程で出る高レベル放射性廃液をガラス固化する施設でのトラブル。

ガラス固化ができなければ再処理過程はストップです。要するに、再処理技術が実用化のレベルにはありません。

そのうえ、ガラス固化した高レベル放射性廃棄物を何万年もの間、安全に地層処分で保管される保証はありません。日本は世界有数の地震・火山国です。

要するに、再処理を推進すること自体、無謀です。

しかも、使用済み核燃料をすべて再処理する方針を日本がとった前提が高速増殖炉の実用化でした。その「もんじゅ」が1995年にナトリウム漏れ・火災事故を起こして以来14年間、運転は停止。

そういう事情でやみくもに進められる「普通の」原発でのプルサーマル。

プルトニウムは毒性がきわめて強く、原発のブレーキとなる制御棒の利きが悪くなるなど、原発の危険性を増大させるのがプルサーマルです。

こうした認識の理解と共有がこの議論の前提に置かれなければなりません。

新政権がそういう立場に立つことが強く求められていると思います。