あつしが行く!!

日本共産党前福島県議会議員・長谷部あつしが日々の活動を綴ります。

「憲法9条と25条」/62年たってなお未完

2009年12月01日 | 日々の活動




『憲法9条と25条・その力と可能性』(渡辺治著、かもがわCブックス)を読みました。

たいへん読みごたえがあり、未来を切り開ける気持ちが広がる気分です。

著者が「あとがき」で書いているように、かもがわ出版からは、経済学者の二宮厚美さんが現在と未来に力点をおいた『憲法25条+9条の新福祉国家』(05年8月刊)を書いています。

本書では、「日本国憲法を象徴する」地位を占めるだけでなく、「現代日本社会の大問題である戦争と貧困をなくすのに、決定的な位置を占めている」9条と25条の二つが、戦後社会で果たしてきた「歴史を扱った分」、二宮さんの本とは違う世界を提示してくれています。

ともかく、憲法の62年のあゆみは、「運動の前進とそれを掘り崩す動きの綱引きの過程」であり、憲法が想定する「非武装平和国家も、福祉国家も、なお21世紀の日本がめざすべき国家として大きな目標であり続けて」おり、「憲法は62年たって、なお、未完」です。

それだけにこれからの国家づくりをすすめる私たちの世代にとって、未来社会をさし示してくれる希望ともいえると思います。