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介護保険制度に私がかかわり始めた時期がいつだったのか、記憶が定かではないのですが、1994年、総理府の社会保障制度審議会のもとに設置された社会保障将来像委員会が、社会保険方式による介護保険の構想を初めて公式に表明したころだったと思います。
介護保険が始まる当初、厚労省のかけ声のもと、いわき市のパンフレットも「いろいろなサービスの中から、いつ・どこで・どんなサービスを利用するかを、利用する本人が選べるようになります」と大宣伝していました。
だいたい、医療保険と違って、保険証があっても介護認定されなければサービスを受けられない、認定されても認定度によって受けられるサービスの上限が違う、認定度が高ければ高いほど自己負担額がふえる、というしくみでは、「介護が必要な人に必要な介護サービス」とはほど遠い制度設計です。
ともかく10年たとうとしているのですが、この制度のもとで介護認定を受けたのに実際に利用されているのはどのくらいなのか、各介護サービスの受給件数・給付額推移、所得段階別・介護度別サービス利用状況の実情、保険料の普通徴収率など、サービス受給が必要な人の立場で把握し、分析し、改善提言が必要だと思います。
そんな問題意識をもって十数年。行政はじめ関係者すべてが挙げて本気でとりくめれば話も早いのですが…
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