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はせ@SKIER's blog

自作パソコン&電子工作、車とスキーが好きー

太陽電池充電方式の独立系直流電源システム

2011-09-04 02:27:54 | 電源システム研究

 今夏は、世の中的に電力消費のピークをのりきったようです。 とはいうもののまだまだ節電は必要であることは間違いありません。

 先日は、太陽電池充電方式の交流電源システムを完成し運用させましたが、まったくインバータを稼働させないときは、せっかく太陽電池が発電可能な時間帯に、電力を使いきれていないことはもったいないと思いました。

 常時稼働しているPCサーバ(テレパソ(地デジ版))は、定常45W程度の消費電力なので、これを太陽電池の発電電力の一部で稼働させられないかと考え、以下のような独立系直流電源システムを実験的に構築運用してみることにします。

 もともと、PCサーバはAC/DCアダプタのATX電源を使用しており、アダプタから出力される直流電圧が24Vです。 発電システムを12Vから24Vのシステムに変更することで、アダプタを省略してバッテリーから直接DC/DC変換基板に入力し、PCサーバに効率よく電力を供給できる見込みがあります。

1. 2枚の太陽電池を並列接続から直列接続に変更

水が入らないように付属の赤いスポンジのようなものを、接続変更後押し込みます。

ふたをして、ねじをして直列接続への変更完了です。

2. PCサーバへのDCアダプタコネクタをつけた配線を、コントローラへ取付

収容ボックス上段の奥の方にコントローラを固定しています。 下段はバッテリー2台を収容します。 上段の空き部分にはインバータと切替器が収容可能です。

いちばん右の「LOAD」端子に接続します。

バッテリーの接続も並列接続から直列接続に変更しました。 12Vから24Vシステムに変更してもコントローラの設定は一切変更の必要がありません。

3. PCサーバ電源への接続

改造前は、以下のようにAC/DCアダプタを使用していましたが、

コントローラ(バッテリー)から24V電源を直接DC/DC変換基板に接続できるため、不要になったAC/DCアダプタを取り外しました。

A. コントローラモニタ用接続

このコントローラは、PCにシリアル接続し、いろいろな情報を取得できます。 コントローラの製造メーカーからでているオプションの通信モジュール(型名:MSC)を導入・接続しました。

B. MSView、SCViewによるモニタリング

PCサーバでは、VMwareサーバが稼働しているため、モニタリング用仮想OSに物理USB接続を接続し、仮想OS上でシリアルポートを実現しています。 物理OSを安定させるためと、遠隔でリモートデスクトップ接続しやすいように、仮想OSでMSViewなどを動作させます。 以下、コントローラ製造メーカーのサイトからダウンロードできるMSViewをインストールして実行させている様子です。 状況がリアルタイムにモニタできます。

Load Voltage 25.15V、Load Current 1.70A なので、42.8W程度の電力消費中であることがわかります。 このときは夜のモニタなので、Array Voltage が 0V 、Charge State が Night となっています。

以下は、海外のどなたかが作成したSCViewというフリーソフトウェアです。 シリアルポートが競合するので、MSViewと同時に動作させることができません。 こちらは、ビジュアルがモニターっぽくて見やすく、かっこいいですね。 これは、昼間インバータを起動し冷蔵庫を動作させていたときのモニター画面です。

あと、課題は万一バッテリーが消耗してしまったときのPCサーバの自動シャットダウンをどのような仕組で実現するかです。

 


太陽電池および商用電源複合充電方式の独立系交流電源システム 2

2011-08-18 12:06:02 | 電源システム研究

 MPPT充電コントローラ(MorningStar社 SS-MPPT-15L、本体$259、送料$41、関税700円)が米国から納品されたので、さっそく先日設置した太陽電池パネルにつなげて使ってみました。

 本日11時くらいですが、がっつり太陽光があたっている状態です。

 実験的に、扇風機をフル回転させています。 この程度の電力であればバッテリーがなくても太陽電池だけで動きそうです。

 太陽電池側の電圧とバッテリー側の電圧を測定してみました。

 

SS-MPPT-15Lは、専用のRJ11→RS-232C変換アダプタ(MSC)を介してPCに接続するとさまざまなデータが取得できるようなので、何れかまた報告させていただきます。


太陽電池パネルの設置

2011-08-13 20:45:51 | 電源システム研究

 太陽電池パネルの固定器具に木材を使用してバルコニーの手すりにぴったりと合わせる形に加工することで、固定強度を高くすることにしました。 対候性のウッドデッキによく利用されるレッドシダーと呼ばれる材料の1820mm長2×8材(約40mm厚×185mm幅)を買いました。 まずこれを、450mm長の4枚に切断(板が厚いのでホームセンタで依頼)後、以下のように加工(これも板が厚いので無理を言ってホームセンタで依頼)しました。

 計算ミスですが、傾斜を30°にしたいところ25°の傾斜に加工してしましました。 この差がどれほどのものかわかりませんが、後で調整できるように、太陽電池パネルと固定器具をつなぐL字アルミ棒の方をを加工しました。

 以下固定器具を4枚を設置する前のバルコニーの手すりになります。 固定位置がわかりやすいようにセロテープで目印をあらかじめつけました。

 固定器具を4枚、仮止めしました。 固定器具のバルコニー外側を向く板端面に8mmのビスを3本(板4枚で合計12本)ねじ込めるように埋め込みナット取付加工するのに結構時間がかかりました。

 次に太陽電池パネル2枚をL字アルミ棒を介して固定しました。 その後、固定器具位置を微調整して本締めしました。

 バルコニー内側から見るとこんな感じです。 4枚の各固定器具においてL字アルミ棒を8mmビス2本で固定しています。 ここをずらすことで角度の微調整が可能です。

 2枚の太陽電池パネルを並列につなげて、エアコンダクトに配線を通して室内に引き込みMPPT充電コントローラにつなげた頃には日が暮れていました。。。

 今回の工作は、対候性を意識して住宅用建材を使用したため、材料の厚みがあり最初は穴をあけることさえ苦労していましたが、木工用のドリルを適切に選択することで、出力の小さいDIY向け電動ドリルでも簡単に穴あけができることを知り、けっこうDIY歴は長いのですが勉強になりました。 結果、材料より、いろいろと道具への投資がかさんでしまいましたが。。。


太陽電池パネル固定器具の設計

2011-08-04 01:26:44 | 電源システム研究

 マンションのバルコニーに太陽光パネルをどのように設置するか、かなり悩ましいところです。 バルコニーは南向きですが、真夏は日が高いためバルコニーへ入射する面積はかなり狭くなります。 最大限マンションの景観を損なわない範囲で外側に寄せる必要があります。 また、入射する範囲が狭いため、太陽光パネルは細長いものを使用する必要があります。

 設置方法としては、(1)ラックを製作してパネルを固定する方法、(2)バルコニーの手すりにパネルを固定する方法、が考えられますが、(1)はバルコニーのスペースをかなり占有する、(2)はバルコニー手すりの強度に気を遣う などのデメリットが考えられます。

 固定強度をクリアできれば、後者がベストなので、後者の方法で設置方法を検討しました。 以下バルコニー手すりの断面図です。

金属で固定器具を作るのが強度上も外観上も良くなりそうですが、加工がたいへんそうだし、バルコニーの手すり部分(アルミ材)を傷つける可能性があります。

木材を使ってみたらどうかと考えてみました。 最初角材を加工して作ることを考えましたが、対候性のある2X材(木板材)を使うことを思いつきました。 加工が比較的簡単で、以下の形状に加工することで強度も高くなるのではないかと思います。

2枚の板で1枚のパネルを固定することになります。

 


太陽電池および商用電源複合充電方式の独立系交流電源システム

2011-07-18 00:56:48 | 電源システム研究

 なんと表現してよいのか、長いタイトルになってしまいましたが。。。
先日、商用電源バックアップシステムを完成しましたが、それだけではもったいないので、やりたいこと(要件)を追加しました。

(1)計画停電時間に自動でバッテリー運用に切替えて、冷蔵庫を継続運用する

に加えて、前回エアコンの消費電力が、いまあるDC/ACインバータの出力容量範囲内であることを確認できた結果、

(2)日中帯のエアコン消費電力もバッテリー運用でまかない夏季の電力ピークカットに貢献する

です。 (2)を実現するにあたっては、バッテリー運用時間を長くすることと同時に日中の商用電力消費を完全カットするために再生可能エネルギーを使用する必要があると考え、太陽電池を調達しました。 高効率のMPPT式コントローラは国内で調達すると非常に高価なので海外から調達中です。

最終的に以下のような構成になるのかなと・・・。

冬も使おうとすると、おそらくエアコンの消費電力がいまのDC/ACインバータの出力容量では賄えないと思われるので、DC/ACインバータを24V式の1500W型、バッテリー充電器を24V型に入れ替えることで、対応できると考えています。

まあ、冬の暖房にエアコン(電気)を使うことは考えない方がいいかもしれませんが。。。

 


エアコンの消費電力の確認

2011-07-14 00:15:33 | 電源システム研究

 エアコンのコンセントがNEMA5-20のため消費電力計の入出力コンセントNEMA5-15に合わず、エアコンの消費電力を測定できなかったのですが、変換コネクタを作りましたので、やっとエアコンの消費電力が測定できました。

エアコンの型番は、富士通ゼネラルのAO-Z28T、2009年5月に購入したものです。

仕様は、単相100V、冷房:能力2.8kW、消費電力485W(55~1100)です。 80弱m2のマンションで昨夏はこの1台のみでのりきることができています。 正面の可動パネルが閉まらない不具合があるのですが、利用に支障がないのでほっといています。

電源を入れない待機状態だと、0Wでした。 電源を入れてから50W前後で2分間程度、その後550Wくらいまで一気に上昇し、しばらく350W前後で冷やし続け、室温が安定してくると、250W前後をキープする特性のようです。

冷房では、すでに購入しているDC/ACインバータ(COTEK SK700-112)で、冷蔵庫とエアコンの同時利用ができそうな感じです。 ただ、定常的にエアコン250W、冷蔵庫150Wを消費するとすれば、合計400Wを12Vのバッテリーで駆動するために40A程度流れますので、おそらく2時間程度しかもたないでしょう。 バッテリーをもう一台追加購入しました。


最近かなり暑くなってきていて、エアコンの消費電力が350W~550Wで動作しています。ちょっと定格700WのDC/ACインバータも怪しくなってきました。。。 2011年7月18日記


ソーラーパネル発電式携帯電話充電器の製作

2011-06-12 23:48:38 | 電源システム研究

 災害発生時、ワンセグが見れたり、LED照明がついている携帯電話は、電話がネット利用制限で通じなくなったとしても、かなり重宝することは間違いありません。 停電したときにバッテリー切れが発生したら、最近本番運用に入った商用電源バックアップシステムが動作しているうちは、よいですが、これが万一バッテリー切れや故障となったときに重要な情報入手手段が断たれることになります。

 これに備えるには、日中は小電力ソーラーシステムを利用するのが有効と考えます。夜でも日中、携帯電話用予備バッテリーに同時に充電したものを使用するといった運用が考えられます。 日中太陽エネルギーを活用できるように、5/15に秋葉原に見つけた12V出力ソーラパネルを使用することを前提に、高効率変換のDC-DCコンバータを製作して携帯電話へ充電するシステムを構築することにしました。

 ドコモのオプションで販売しているソーラパネルで事足りるように思われるかもしれませんが、これとは違った利用上柔軟性の高いシステムを組みたいと思っています。

 

1.製品選定

 ソーラーパネル(12V、0.2A、2.4W)からの電力を通常の降圧型レギュレータにより携帯電話(FOMA)の電圧5.4Vまで下げることが考えられますが、基本的に降圧型レギュレータは電位差を熱として放出することで、降圧させる仕組みなので、変換効率が悪いことからエネルギー変換効率が良いDC-DCコンバータを利用したいと考えました。

 作るのが面倒なので、できるだけ完成品を探していたのですが、

(1)秋月電子通商 : 4~25V(最大5A)可変スイッチング定電圧電源キット
   →基板がでかすぎる

(2)千石電子通商 : 完成品のSMTモジュール化されたDC-DCコンバータ
   →ほしい入出力のものが品切れ

ということで、秋月電子通商でもっと(1)より小出力のもの(5W程度で十分)でいいので小型のはないか聞いたところ、

(3)秋月電子通商 : 5ADC-DCコンバーター制御ICセット
   →DC/DCコンバータ制御IC のNJM2367、トロイダルコイル、ショットキーバリアダイオード(SBD)の3点をセット
     →よって、その他の部品は自分で調達しパターンの配線も自分でやることになる

を推奨されました。 結局のところ追加部品点数が少ないもののある程度作りこみが必要になり一番面倒くさいのですが、仕様の適合レベルとしては(2)に次いで第2位で、すぐに製作に着手できるため(3)を選定しました。

  出典:秋月電子通商さま通販ホームページ(http://akizukidenshi.com/)より

2.購入部品と費用

  ¥450 : 5ADC-DCコンバーター制御ICセット
  ¥020 : 330μF25V電解コンデンサー
  ¥010 : 0.1μF50V積層セラミックコンデンサー
  ¥150 : 4700μF10V電解コンデンサー
  ¥100 : DCアダプタ用プラグ・メス×2
  ¥010 : 1/2W 68kΩ、6.8kΩ 各×1
  ¥160 : TAKACHIプラケース
  ¥000 : もとから持っていたR1(82kΩ)、USBコネクタ、放熱器(たぶんそれほど発熱しない)
 計¥900

  R1は12VDCアダプタで入力しながら、100kΩ可変抵抗でだいたい5.4Vになるように調整して手持ちの82kΩにしました。 秋月店員に1kΩ可変抵抗での調整を推奨されましたが、それではぜんぜんダメ(出力電圧が高くなる一方)で、R1を大きくするほど電圧が下がることがわかりました。 まあゆっくり冷静に回路を眺めればわかったことかもしれませんが。

3.製作→完成

 DCアダプタ入力(ソーラーパネル入力)が2つありますが、これはソーラーパネルを2枚並列に接続できるようにするためです。 1枚で充電は可能であるが、たとえば、ワンセグを見るには電力不足になるのではないかという予測をしています。 ミニジャック端子は、たぶん使用しないかもしれませんが、ミニジャック型のFOMA接続コードを使用できるようにあらかじめ取り付けています。 あとで必要になったとき加工するのが面倒でしょ。

 ケースを前後ひっくり返すと、USBコネクタがあります。 よくあるUSB→FOMAの通信/充電ケーブルを使えるようにしています。 その接続先はFOMA(私が現在所有するF-06B)の充電用クレードルになっています。

4.動作確認

 動作確認するころは、太陽は沈んでいました。 蛍光灯でも当然のことながらソーラーパネルはほとんど発電しません。 よって白熱電球で照らすことにしました。 ソーラーパネルの出力電圧を測定していますが、室内の明るさで1.22Vです。

 白熱電球をつけたら、一瞬11Vまで電圧が上がりましたが、5.86Vまでさがりました。 かなり低いですが、予想通り電流が不足気味のようです。 一応充電は正常にできているようですが、もう一度、太陽の下でテストしてみて、それでも電圧が低いようであれば、もう一枚ソーラーパネルを購入したいと思います。  

 このDC-DCコンバータですが、12Vのソーラパネルを選んだ理由にもなっていますが、自動車車内のシガレットプラグ→DCアダプタプラグケーブルを使用すれば、同様に携帯電話の充電ができます。

 


AC自動切替器の製作と商用電源バックアップシステムの運用 2

2011-06-12 22:36:13 | 電源システム研究

 いよいよ、冷蔵庫につなげて本番運用を開始します。 冷蔵庫をつなげて手動でバッテリー運用に切替えます。

 テストで使用した扇風機よりは、出力が大きいのでCR-6のOUTPUT(%) の表示が見られます。 いったん手動で切戻してから、ワットチェッカーを間にかませてバッテリー運用させてみました。

 135WでCR-6表示が30%となっています。 700Wの140W(20%)~210W(30%)だとしたら、だいたいあっている感じです。

 バッテリー運用で2時間まで使用してみました。 まだまだもちそうな感じです。

 動作中に気が付いたのですが、冷蔵庫庫内が冷え切ったときにコンプレッサーが停止するのか、もっと消費電力が下がるようです。 そうなると、実際のバッテリー運用時間はいまの予測よりもっと長くなりそうです。


AC自動切替器の製作と商用電源バックアップシステムの運用

2011-06-06 01:48:57 | 電源システム研究

 AC自動切替器の部品は先日買ってきたものの、なかなか作る時間がとれなかったのですが、やっと製作して独立型交流電源システムを商用電源バックアップシステムに組み上げることができました。

 

1.AC自動切替器の製作

(1)ケースの製作

 最初から、AC自動切替器、正弦波インバータ、充電器を一体化するアイデアがありました。お互いの配線を引っ張りまわすのは、見た目が美しくなく、今後システムの場所を移動するときに配線と外したり接続したりする中でのショート事故が発生する恐れがあるためです。
 ただし、作るのが面倒くさいので、なるべく加工が簡単になるようにアルミパネルと木材を組合わせて作ることにしました。 ただ、それでもCR-6や、ACコネクタをはめ込むためのアルミ板の加工はかなり面倒くさかったです。

(2)配線

 前前回に設計した回路図に従って配線しました。 すこし、線材が無駄に太かったようで、リレー端子にかっちりとビスで留めづらかったです。その他は半田付けで配線しました。

(3)組み込み

 リレーとACコネクタの乗ったアルミ板を木のケースに取り付けて完成です。

後ろから見たかんじ。

前から見たかんじ。

 

2.商用電源バックアップシステムの動作テスト

(1)商用電源運用

 ACがそのまま出力されています。出力には扇風機をつなげています。

(2)手動バッテリー運用への切替

 CR-6のボタンを押して、手動でバッテリー運用に切替てみます。 扇風機は瞬断のせいか止まりました。扇風機の電源を入れると問題なく動作します。 CR-6とインバータのインジケータが点灯し、バッテリー運用であることがわかります。 充電器は設計通り電源オフになっています。

(3)商用電源運用への切戻し

 もう一度CR-6のボタンを押して、商用電源運用(バッテリー運用オフ)へ切替えます。 CR-6、インバータのインジケータが消灯し、充電器の電源がオンになりました。 このときは、扇風機は止まらず動き続けました。 インバータの電源投入時は出力タイムラグがあるため、バッテリー運用への切替の時に扇風機が停止し、切戻しのときは停止しないのでしょう。 冷蔵庫の場合は問題ないとは思います。

(4)自動でのバッテリー運用への切替

 停電を想定し、AC自動切替器に入力されている商用電源コンセントを抜きます。 CR-6、インバータのインジケータが点灯し、充電器がオフになり、バッテリー運用が開始されました。 手動切替のときと同様、瞬断のため扇風機が停止しましたが、扇風機の電源を入れて問題なく動作しました。

(5)自動での商用電源運用への切戻し

 コンセントを接続すると、商用電源に切り戻りました。 その他、挙動は手動のときと同様です。

 当初テストNGでしたが、CR-6のジャンパピン開放(イグニッションロックアウト:出荷時設定)から短絡(リターンオーバライド)に変更するのを忘れていました。。。

 イグニッションロックアウト機能 : CR-6のAUX端子=12V→インバータ常時オフ
 リターンオーバライド機能 : CR-6のAUX端子=+12V→インバータ常時オン

 

3.商用電源バックアップシステムの運用開始

 ラックに据え付けてひとまず無負荷の運用テストを開始しました。 「計画停電いつでもいらっしゃい」ということで。

 


AC自動切替器の部品調達、その他

2011-05-15 23:07:39 | 電源システム研究

 今日はAC自動切替器の部品調達と「Sofmap中古の日」なので少しPCパーツの売却のため、秋葉原へ行きました。 あの事件以降、ひさしぶりに日曜日に行ったので、久々のホコ天に遭遇しました。

 まず、Sofmapに売却を依頼してから、電子部品を探し回ります。 久しぶりですが、秋月電商、千石電商、鈴商あたりで安い部品を探して、無いものは他で買うという繰り返しの基本動作は昔から変りません。 そんなことをしている間に、Sofmapの査定待ち時間はあっという間に過ぎました。 以下部品を買いまわり、合計4000円程度です。 3つパナソニックのリレーを買いたかったのですが、千石で2つしか在庫がなく、他の店で価格が2倍以上しましたが、オムロンで互換性のあるリレーを買いました。 以下写真の部品合計で4000円程度です。

 余計な買い物ですが、千石電商で1,980円のソーラパネルを買いました。 2.4W(12V、0.2A)で、電源プラグがすでについているのが気に入りました。 DC-DCコンバートで携帯電話の充電程度にはつかえるかも?です。

 秋月電商にもアルミ枠の太陽電池パネルが昔からありますが、完成品なのでワット単価が高いですね。

 その他、自宅に帰ってから、先日の独立型交流電源システムで自宅の冷蔵庫(MITSUBISHI MR-G40NE、定格消費電力122W)を動作させました。

 120Wから150Wの間で、通常は動作しているようです。 コンセント(商用電源)で継続的に動作していた冷蔵庫をバッテリー運用へすぐに切替えた場合は十分実用になりそうです。 冷蔵庫は、もっとも消費電力が大きくなる冷えていない状態から電源を入れるという状況は、通常ほぼないですし、この程度であれば、115Ah/(12.5A/効率0.8/0.8)=約6時間使用できる計算になりますが・・・。 現在使用しているバッテリーが20時間率で115Ahなので、実際にはそれほどもたない可能性がありますが、割り引いても計画停電時間程度はもつレベルだと思います。

  夕食を作る時間になってしまい邪魔なので1時間程度でバッテリーの試験運用やめましたが、DC-ACインバータは、ファンが常時回っていたものの、筐体が熱くなることも無く極めて安定しているように見えました。 意外だったのが、インバータ・ファンの空気の流れは前面吸気背面排気かと思ったら、背面吸気前面排気でした。 本設置時の参考になります。

 調子にのってエアコンもやってみようと思ったら・・・、エアコンのプラグ形状がNEMA5-20であったことがわかり、変換コネクタを入手する必要があるため、また後日。。。 エアコンは冷蔵庫と違って現在の容量では厳しいかもしれません。

 


AC自動切替器の設計

2011-05-14 11:58:10 | 電源システム研究

 前回は、バッテリー+DC-ACインバータを導入したのですが、このままだと万一停電が発生したときの繋ぎ変えを手動で行う必要があります。 家に不在のときに停電が発生した際は、何の役にも立たないので、停電時に自動でバッテリー運用に切替を行いインバータを起動する「AC自動切替器」を検討しました。 仕様としては、

・負荷出力は、コンセント入力(商用電源)を優先する
・バッテリー運用時は充電器の電源を自動で切る
・簡単のためAC継電器(ACリレー)の利用を想定した、瞬断を許容する負荷を想定する
・商用電源が入力されているときでもテストのためのバッテリー運用に切替えられること
・故障要因を少なくするため(+作るのがめんどくさいので)、できる限り電子回路制御を使用せずシンプルな構成にする

パワーポイント上で編集を繰り返しながら、以下の構成(追加製作部分)にたどりつきました。 明日、秋葉原へ買い物にいくことにします。

 


独立型交流電源システム

2011-05-11 00:21:29 | 電源システム研究

 7日(土)に発注していた独立型電源システムが本日届きました。 今後考えられる計画停電を考慮しての導入ですが、屋外でも車載等で普通に家電を使用できるのは、いろんな意味で魅力があります。 システム構成は以下のとおりです。

・ディープサイクルバッテリー : G&Yu SMF31MS-850
・バッテリーチャージャー : COTEK BP-1210
・DC-ACインバーター : COTEK SK700-112
・接続コード(インバータ~バッテリー) + ヒューズ : KIV 14sq(1m×2) + ANL100A×2、ホルダー
・バッテリーチェッカー : 発注先オリジナル?のサービス品

 バッテリーは納品時点で満充電だったので、扇風機を接続してテストです。

 おおすごい。 当たり前ですが、バッテリーだけで家電(扇風機)が動いています。 扇風機などのモーター系の家電は擬似正弦波のインバータでは正常に動作しないか最悪壊れることがあるらしいので、ピュアな正弦波出力インバータだからこそ見られる光景なのだと思います。 後日、冷蔵庫、エアコンでテストしてみようと思っています。

  将来的には、ソーラーパネルとチャージコントローラーを追加して、独立型再生可能エネルギー(交流電源)システムを組むことも考えられます。