はるかのひとりごち。

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四国のんびり旅その3:高知の「電車」

2007年03月16日 23時33分51秒 | たびろぐ四国。

駅の食堂にてお昼ごはんを済ませ、外へ出てみると、
着いたときほどではなかったものの、まだまだ雨は降ったり止んだり。
まあ、降っちゃってるもんは仕方ない、
それなら、雨に濡れずに街の雰囲気を楽しめる方法を、というわけで、
JR高知駅の改札の正面から出ている、「電車」に揺られることにしました。

高知の街中を走る乗り物といえば、土佐電気鉄道の路面電車。
高知駅からまっすぐに海に向かって伸びる線と、
途中、はりまや橋で交差して、伊野と後免を結ぶ線がある、通称「土電(とでん)」。
ちなみに、高知を走るJRは非電化なので「電車」ではなく「気動車(ディーゼル車)」。
高知で「電車」といえば、この土電なのです。
できれば全線完乗したかったんですが、夕方には高知を離れる予定だったので、
とりあえず、いままで乗っていない路線の終点へ向かうことにしました。


車内にて、運転士さんから1日乗車券を購入~♪
土電の1日乗車券には、こちらの全線有効のものと均一区間内有効のものがあります。
ただ、均一区間用だと終点まで行けないので、
あまり乗り降りする時間もなさそうだったけど、記念の意味も込めて全線用を選択。


はりまや橋電停に到着。ここで乗り換えです。
この丸っこいレトロな車両は、昔の東京都電をモデルに造られた、
昭和25年生まれ、山口県出身。高知の街で長年活躍しているベテランさんです。
かわいらしくて味のある車両が、街の風景にすっかり溶け込んでる感じ。
ああ、やっぱり路面電車の走る街って好きだなぁ~♪


はりまや橋電停にて、伊野方面行きの超低床電車「ハートラム」と出会いました。
古いタイプの車両と違い、乗降口に段差がないので、乗り降りもラクラク。
ただこの車両、高知駅前の軌道が短いために、駅へ向かう路線には入れないのです。
JR高知駅が高架化され、駅舎が今よりも奥へ移動することによって、
このハートラムも駅前に乗り入れできるようになるとか。高架化も大切なことなんですね。


電停へ向かうために信号待ちしていたところに、
昔懐かしいバスがやってきましたよ~。土佐電バスの日野のモノコック車さん。
数年前に訪れたときは普通にわさわさ走っていて、
こちらも高知名物、といった感じだったけど、ずいぶん数を減らしてました。
もっといるかなぁと思ってたけど、ちょっと残念。


はりまや橋と目と鼻の先にある「デンテツターミナルビル前」電停から、
「領石通」行きの電車に乗り込み、土電の旅の再開です。


途中、「知寄町」電停にて、元名鉄岐阜市内線で活躍していた車両を発見!!
いや、高知へ行ったとは聞いてたものの、そのままの姿で活躍してるなんて!
出会えたことがとってもうれしくて、遠ざかる姿を後ろの窓からパチリ。
よく見たら、以前「今日でお別れです。」って記事で紹介した車両と同じ車番。
いやぁ、これも縁なんだねぇ。(しみじみ)


こちらの土電、駅周辺は併用軌道、いわゆる「路面電車」なんですが、
国分川を渡る辺りから、このように「専用軌道」と変わります。
でも、横を走る車道はすぐ隣。
この辺に、電車と車がうまく共存しているのが見て取れる気がします。
それにしても電車、かなりいい感じで揺れてるの、わかります?(笑)


領石通電停止まりだった電車を降り、終点「後免町」行きの電車に乗り換えます。
そこへやってきたのは、深緑色のシブ~い電車。これ、乗りたかったんだぁ~。
車内はおばちゃんたちが和気藹藹。地元の言葉が飛び交います。温かくていいなぁ~。


この、力強くて味のある、手書きの「ごめん」の文字に惹かれ、
終点、後免町電停に到着してすぐ、この行先板を撮りに行っちゃいました。
優しく「どうぞ」と笑顔で待っててくれた運転士さん、どうもありがとう♪
乗る人との距離が近い路面電車ならではの温かさを感じた、小さな旅でした。

「その4」へつづく~♪