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フルーティスト大久保はるかのブログです

アレクサンダーテクニークグループ15回目

2010年12月04日 09時58分09秒 | アレクサンダーテクニーク
いつものU先生は産休に入られたので、昨日は代行のA先生(けっこうな美男子っ。キャッ)のレッスンでした。

私のアレクサンダー人生において2人目の先生ということで、実は大分前から身構えていた自分がいた。

音楽レッスンにおいては通常よっぽどのことがない限り、基本的には一人の先生から継続して教えを受ける。ところがU先生&A先生の所属スクールでは、結構コロコロと代行の先生が入れ替わり、立ち代り、なのはスクールHPで見て知っていて、常日頃からすごく不思議に思っていた。

先生が変わる、しかも代行って、さ・・・そのスクールでは講師陣も生徒側もそのやり方に慣れているのかもしれないけど・・・なにしろアタシはU先生しか知らないわけだしい・・・・・超不安をかかえつつ会場に向った。

参加者は私を入れて3名だった。一人一人の個人レッスンをお互い見学し合う、というような形式で行なわれた。

軽い自己紹介とやりたいことをどうぞ、と言われたので「フルートをやっていて、パフォーマンス向上のためにアレクサンダーを学び始めて1年ちょっと経ちました。今日も演奏しているところを見ていただきたいです」と言った。

で、なにしろ3人しかいないので、すぐに自分の番が回ってきた。

私「あのお、24日に本番があって、クリスマス曲を演奏します。今日!から練習をはじめたのはいいのですが、、クリスマス曲って、毎年この時期しか練習しないので、いつまでたっても苦手なんです。」

そうは言っても、他のお二人の生徒さんたちから、拍手をいただく。~やっぱり、さ、つきなみだけど「この時期限定メニュー」みたいなのって、受けるんですよね、一般には・・・

先生にも「このまま普通に聞き続けようかと思ってしまうぐらいに素晴らしいです」

とか言われ・・・・

私「いや・・、私、今、このシチュエーションに緊張してしまい、、なんというか、先生や、生徒さんたちには、見られるところが違うんだろうな、どこを、どう見られてしまっているんだろう、とか、なんか、、、、、もう、、、普通の本番の時の方がよっぽど気がラクです、はっきり言って(笑)」

そして、先生のレッスンが始まる。

先生「先ほどの演奏、ですが、演奏をスタートする直前、なにか息を必要以上にたくさん吸って、そして一瞬身構えたように固めてから最初の音をだしていたような所がありました。」

私「!そうかもしれません。私、楽器を演奏するということは、普段しゃべっているときの静かな呼吸ではなく、通常呼吸の数倍息を吸い込んで、数倍吐き出して、というイメージが根強くありますもので。」

先生「今から実験してみたいことがあります。仮に、最初の音を吹く前に、【たくさん息を吸い込む】という動作を全くせずに、音をだしてみてください。フレーズが続かなくてもOKです。【準備をせずに音を出す】ということをやってみたいです。」

私「あ、普通に呼吸している中で、演奏してしまう、ということですね。わかりました。やってみます」

~吹く~

先生が背後から首のあたりをハンズ・オン。

先生「どうですか」

私「・・・・・・・、んん?えっと、体はラクです。ただ、出音が小さくなってしまったかなあ?でももしかしたら今の方がやさしいかんじのサウンドになっているのかなあ?」

先生「ブレスはどうですか」

私「あ、意外と大丈夫です。ワンフレーズ、初回同様にちゃんと保てています」

先生「もう一度どうぞ」

~吹く~ゲロッ最初のオクターヴの跳躍が、きれいに決まらない・・・

私「あの~、先生に背後から頭と首の部分を触られたとき、あごも固定されたかのような気がしまして、オクターヴ跳躍で使わなければならないあごを使うのを怠ってしまい、結果跳躍の上の音がきれいに決まりませんでした。よく考えたら、あごは動かして大丈夫なんでしたよね(笑)」

先生「もしかして、必要以上に息を吸い込み、固定してから吹く、という動作のクセと、アゴを使う動作がセットとなっていてる傾向があるのかもしれませんよ」

私「!!!ああ!そうか!」

先生「それでは、今度は、アゴは自由に動いていいよ、というアイデアを入れて、演奏してください。もちろん息は(特別には)吸い込まずにスタートしてください」

~吹く~

私「ああああ、いいかんじです。ラクですし、全然ブレスも持ちますし・・・・息、特別にたくさん吸いこまなくても十分良い音で演奏できるんですね。びっくりします。」

先生「肺の中というのは、もともと空気で満たされているんですよ。そんなに一生懸命吸い込んで止めたような状態からスタートさせなくても、意外とブレスは長持ちするものですよ。」

私「!!!(目からウロコ)」