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千葉市美術館の入場者が100万人を突破

ローカル面の小さな扱いでしたが、先日の新聞に、千葉市美術館の総入場者が100万人を超えたという記事が掲載されていました。WEB上には出ていないようなので、ここにその該当部分を引用致させていただきます。(一部改変します。)

「100万人目、鎌ヶ谷の飯田さん 千葉市美術館」
千葉市美術館(千葉市中央区)で13日、開館以来の入場者が100万人を達成した。100万人目の入場者となったのは、鎌ヶ谷市の自営業飯田さん。妻と来館した飯田さんは記念式典でくず玉を割り、歌川広重の額絵などを贈られた。同美術館は95年に開館。現在約7千点を所蔵している。



昭和2年建造の旧銀行を覆う形で建てられています。非常にユニークです。上層階が美術館、低層階は中央区役所です。

一応、私の地元県と言うことで、拙ブログでもこの美術館の展覧会を何度かご紹介しました。もちろん贔屓目にはなってしまいますが、ずばりここの企画展で期待を裏切られたことは殆どありません。これまでにも、先日拝見した美しい巴水版画や、若冲の「鸚鵡図」、そして勅使河原蒼風の剛胆な書やダン・グレアムのような現代アートまで、実に多彩なラインナップで楽しませてくれました。そう言えば、昨年開催された充実のミラノ展も関東ではここだけの巡回です。その存在はとても地味ですが、企画展ヒット率の高い美術館だと思います。

ここ数年の展覧会を公式サイトから抜き出してみました。

長澤蘆雪展(2000)
高松次郎 - 1970年代の立体を中心に(2000)
ミニマル マキシマル - ミニマルアートとその展開(2001)
江戸の異国趣味 - 南蘋風大流行(2001)
雪村展 - 戦国時代のスーパー・エキセントリック(2001)
ダン・グレアムによるダン・グレアム展(2003)
勅使河原蒼風とその周辺(2004)
江戸絵画のたのしみ(2005)

私がこの美術館へ通い始めたのは2003年からです。基本的に充実の日本絵画コレクションと、もう一方でのコンテンポラリーに強い美術館だと思います。それにしても芦雪の回顧展を開催していたとは驚きです。今、もしやっていただければ、すっ飛んででも駆けつけるところでした。

100万人の達成には約11年ほどかかりました。(ここ数年は年平均9万人程度で推移しています。)その充実した展示にしては集客力に欠けるようですが、やはり原因としてはアクセスにあるのでしょう。千葉駅までは東京駅から総武快速線で約40分ほどかかるのは仕方ないにしろ、JR駅からは徒歩で20分の道のりが待ち構えています。もちろん駅からは路線バスも頻繁に発着していますが、停留所が美術館から徒歩2~3分ほどとやや遠く、お世辞にも至便とは言えません。しかしそれでも本来ならもっと賑わって良い美術館です。あまり寂しいのもどうかと思います。


美術館に一番近い駅が、千葉都市モノレールの「よしかわ公園駅」だということはあまり知られていません。駅から徒歩2~3分ほどです。

最近ではミュージアムショップもリニューアルされました。現在開催中の「広重 二大街道浮世絵展」へは行けるかどうか分かりませんが、今後もなるべく毎回チェック出来ればと思います。

皆さんもこれを機会に是非、千葉市美術館へ足を運んでみることをおすすめします。
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