ホンヨミ Book-loving - 心淋し川」(うらさびしがわ)/Urasabishi-gawa

2021年09月21日 | 日記

図書館にリクエストしてから半年ほど待った「心淋し川」(うらさびしがわ)西條奈加さん、第164回直木賞受賞作(2021)をヨミマシタ。

時代設定は江戸時代。表題も含めた短編が六つ、一冊の本に収録されています。それぞれの話は基本独立していますが、茂十(もじゅう)という五十代がらみと思われる男性で長屋の差配(今で言う管理人みたいな?)人は全部の話に出てきます。

長屋、と言いましたが、実は長屋ではないらしく、小さな掘立て(?)小屋をつなげた結果、長屋風になって…ということらしいです。そんな”長屋”に住うような住人たちは皆何かしらの事情を抱えていて、貧乏で…なのですが、色々あってもかすかでも、話の最後には希望が見えます。そこは胸のすくところ。

一つだけ、他と微妙に体温の違いが感じられる話「冬虫夏草」は、ちょっと不気味でした。ホラーっぽくもあるような…。

”長屋”のある場所が、肝かなと思いました。その土地のいわくが住人たちの人生と、良くも悪くも深く結びついている。その場を濃くイメージ出来ると、話をより楽しめる、と思いました。

The book is ,at the moment, only written by Japanese. The author is Kana Saijo. It got Naoki-Prize 2021 that is one of famouse Prizes in Japan. Anyway, about the book, the set is Edo Period, it has 6 short stories of ordinary people who have a lot/a bit/kinds of problems...but they live with some/a little hope. I hope it will be translated into any languages in the near future.

*not sure about my English...

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