北京暮らしを始めてみれば ふたたび

2012年1月から再び北京生活が始まりました。(前回は2003.1~2006.1)
北京の毎日をつづります。

久しぶりに国家博物館へ!『広州秦漢考古成果展』

2021-08-24 20:25:14 | 北京暮らし おでかけ編(博物館)

先日久しぶりに国家博物館へ行ってきました。

オリンピック、そして北京でのコロナ感染対策強化などがあって1か月ぶりくらいの博物館。

 

 

 

案内板のキャラクターもちゃ~んとマスク着用。

 

 

 

 

この日見たのはこちら。

中国南方に位置する広州で発掘されたものの展示物。

 

 

中でも個人的に気になったものをざ~っとご紹介していきます!

 

 

 

 

コロンとしたかわいいフォルム。 紀元前221-206。

これ、楽器なんですって!

中に砂や小石を入れて鳴らす、ガラガラみたいなもの。

 

 

 

金印。紀元前202-紀元8。

身分を示すもので、太子を意味する「泰子」の文字が彫ってあります。

 

 

 

 

この5色の物質は? 紀元前202-紀元8。

 

「5つの薬石」。

紫水晶、硫黄など5種類の物質で、古代の帝王はこの5種類を服用することで不老長寿がかなうと信じていたとか。

ちなみに実際に効果があるかといいますと・・・。

 

ある程度の体を温め陽の気をアップする効果はあるようですが、長期や大量の服用は却って毒になるのだとか!

帝王、大丈夫やったんか~!?

 

 

 

 

かわいい模型。実は副葬品。 紀元25-220。

 

 

 

動物などもちゃ~んと作られています。

 

 

 

 

埋葬の様子。紀元前202-紀元8。

 

 

 

 

注目はこちらの玉。埋葬品です。

 

祭事に使われる玉。二つの穴に糸を通して左右の靴を固定していたと思われます。

 

 

 

酒器。紀元前202-紀元8。

 

甕の中に保存してあるお酒を宴会の時にはこういう入れ物に入れかえて飲んだのだとか。

 

 

 

 

こちらは飲食器。紀元前202-紀元8。

 

お玉のようなものがあることから、スープなどを盛り付けていたと考えられています。

 

 

 

 

うきき~!  紀元前202-紀元8。

器の部品。

漢の時代のお墓には猿の姿をした芸術品が見つかることが多かったとか。

姿が人間に似ていることも一つの理由だそうです。

 

 

 

 

これはかなり気に入った展示品。紀元25-220。

食事を盛り付けるためのフクロウ型の器です。

 

これ、もし売ってたら買ってしまいそう!

 

 

 

私好みの不思議な発掘品。紀元前202-紀元8。

 

 

 

こちらの鳥さんも。紀元前202-紀元8。

 

屏風に取り付けられた部品だそうです。

 

 

 

 

これらは副葬品として埋められた人形。紀元25-220。

 

 

 

 

 

鶏、鴨、豚、犬、羊などの動物。

当時すでにこれらの動物を家畜として飼っていたことがわかります。

 

 

 

あめちゃんみたいな可愛い装飾品。紀元25-220。

 

琥珀などの宝石ですが、これら広州のお墓から発掘されたものを分析すると成分や構造などどれも西洋の風格があることから、海外からの輸入品ということがわかるのだとか。

広州は南に位置していて海にも出やすいし、この時代にすでに海外との物資のやりとりがあったんですね~。

 

 

 

それでは最後にこちら! 紀元前202-紀元8。

一体何に使うものでしょう?

 

 

 

ヒント:現代でも同じようなものがあります!

 

 

 

答えは・・・。

 

 

 

ショウガすりおろし器!

 

 

 

ショウガをすりおろし、ショウガ汁もスプーンの部分にたまるという便利なもの。

底には4か所足がついていて安定性も抜群。

 

広州エリアは湿度も高く人々は当時から健康のためにショウガを利用していました。

そして当時の王はショウガ料理を好んだため、お墓にもこれを埋葬したのでは・・・とのこと。

 

 

そんなにショウガ好きなんか~!!!

 

 

 

以上、広州の発掘展示レポでした。