まだ朝晩はひんやりするソウルから帰ってきたら、北京は。
お暑うござりまする。
さて。
いつもは何かとアクシデントが起きがちな私の旅なのですが、そもそも嵐が来なかったという時点で「これはいつもと違うぞ。うひひ」とほくそえんでいました。
案の定、旅を通して大きなトラブルなし!
・・・・・うん。
大きなトラブルはなかったな。
でも、敢えて書くほどのことでもない小さなアクシデントはあったかな? だって旅だもの。
初日。ホテルに到着早々セーフティーボックスを使おうとした次の瞬間。
ぶっ壊れました。なぜ?
フロントに連絡すると作業員1人と、通訳として英語ができるスタッフの計2人がやってきて、とりあえず修理してみますとのこと。
が、どうもサクッと直らない様子を見て、英語ができるスタッフはひとまず退散。
・・・って、おいっ!
共通言語のない作業員と私たちを置いていくなよっ!!!
で、作業はというと何やら手こずっている様子。
どんな感じかと見に行った私に、作業員はおもむろに。
・・・・・ご?
手をぱぁに広げて『5』のサイン。
って、なんのこっちゃ?
あ、もしかして、あと5分で終わるってことかな?
・・・・・終わりませんでした。
数十分後。 結局新しいセーフティーボックスと交換する羽目に。(最初からそうしてください)
というわけであの『5』の意味はわからずじまいだったのでした。
そんな私たちが宿泊していたホテルは、ソウル在住の友人をして「なんでまたこの場所のホテルに?」と言わしめた、まあ観光地からちょっと離れた場所に位置してまして、今回の主な移動手段は地下鉄でした。
駅は地上だったけど。
ハングルさっぱりなので、漢字か英語表記、もしくは駅の番号だけが頼り。
さて、今回地下鉄を利用するにあたって、こんなものを買いました。
チャージ式のカード。
これがあれば自動改札にピッ!とかざすだけでOK。 こりゃ、楽だぜ!
と、改札を出ようとしたら。
ぴこんぴこんぴこん。
・・・私、出ラレマセン。 なぜ?
そこは係員のいない改札。
韓国語で助けも呼べず、どうしようもない私。
helpボタンのようなものがあったので押してみるも、何の応答もなし。(helpちゃうやんっ!!!)
これは、あれですか?
閉じ込められちゃったということですか?
とその時。
改札の外から一人のおばちゃんが無表情で近づいてきて。
無表情で自動改札の横の柵についていたボタンを押し、そして次の瞬間。
柵、オープン!!!!!
お、お、おばちゃんっ!
おばちゃんのお陰で私、奇跡の脱出。
ここ! ここで言わなきゃだめでしょ。
その前の夜、友人に教えてもらった、あのことば。
「かむさはむにだ~!!!!!」
韓国語の“ありがとう”、初めて使った相手は無表情でやってきて無表情で去って行ったおばちゃんだったのでした。