前回の続きです。
人混みにもまれたどり着いたのは、『方澤壇』と呼ばれる祭壇。
ここでお参りするんだけど、祭壇に登れるのはお線香を買った人だけ。
というわけで。
まずはここで、お線香をゲット。 3本セットで50元。
こちらの物価を考えると、結構いいお値段。
それにしても、デカいな・・・。
祭壇に登れる人数は制限されているらしく、並ぶこと約30分。
普段はガンガン割り込んでくる中国人も、神様の前だとまるで別人のように
各々お線香を手にひたすら順番待ち。
中には。
色々担ぎすぎてもはやどこにお線香があるのかわからない人もいた。
快晴とは言え氷点下。 じわじわと体が冷えてくる上に、
祭壇に近くなるにつれ徐々に後ろのガキんちょが私に密着し、
背丈の関係か彼が動くたびに私はひざカックン状態。 やめてくれ。
そんなこんなで、ようやく祭壇に上がることができ、まずは。
お線香に火をつけよう。 (これがなかなか点かないんですわ)
そしてまた順番待ち。
ひとつひとつ神様が違うようで、みなさんそれぞれの神様の前で、
三度おじぎしては拝み、次に進んでまた三度おじぎ・・・と続くので、
そりゃ行列ができて当たり前。
さすがに係の人も見かねたのか、
「離れたところからでもOKの人は、一つ上の石段から拝んでもいいよ!」
と案内してくれた。
なので、ガイコクジンである私たちは、当然さくっとお手軽コースをセレクトし。
ちょっと離れた段の上から拝んでおしまい。
そのままお線香を持って。
祭壇中央にあるお線香立てにしっかり立てたら、無事参拝終了。
ちなみにこのお線香立ての前には。
見るからに安っぽいけど肌色でどこか生々しい動物の置物3体が、静かに目を閉じていた。
さて、本来おごそかであるべき祭壇なんだけど、すぐ傍ではあろうことか。
青空漫才、絶賛上演中。
そして。
まさかの素人カラオケ大会、大音量で開催中だった。
なんでもありやな・・・。
さて、地壇公園を離れて地下鉄の駅に向かう途中の川はもちろん凍っていて、そしてもちろん。
中国人が遊んでいた。
以上、日本の寺社の新年とはおよそ180度違う雰囲気の廟会レポでした。
<おまけ>
なんか靴の中に入ってんなあ・・・と思い、家に帰って見てみると、なんと中から。
ひまわりの種が。
誰やっ! こんなん入れたんっ!?