Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

いい演奏会でした。

2006年11月01日 23時54分29秒 | Weblog
ホール10周年記念。プログラムは師匠の大好きなモーツァルトですから、まず大丈夫だろうと思っていましたが、本当に大丈夫でした。その昔、「日本人でモーツァルトを振れるのは彼」とウィーンで言われていたのですから。

始まって最初の数小節を聞いて安心しました。オケの指揮についてくる感じもよかったですし、これなら最後までいい調子でいけそう・・・とまずはのんびり聞き始まることにしました。

中盤のピアノコンチェルトは名前くらいしか知らない人でしたが、日本人なんだけどご両親のお仕事の関係でニカラグア生まれとか。現在は東京の学校で後進の指導もおこなっている人で、この人がまたうまい!技術は文句なしです。まわりのピアノのお姉さん方もびっくり、感動だったそうです。私はうまいというのと、賢い人だなぁというのしかわからないので、なんとも言えませんが、この人がおじいさんになった時のモーツァルトは、たぶん今日よりおもしろいだろうなぁと思いながら聞いていました。途中オケの音色が気に入らないのか、後ろの管楽器に向かって鋭い視線を送っていたピアニスト。そこだけは小柄な人でしたが、迫力ありました。

休憩後の曲は演奏会音痴の私でも知ってる曲でたいへん楽しめましたし、演奏も特別よかったです。オケが指揮者と一緒になってどんどん盛り上がってくるし、音もそろってより美しくなってくる様子がよくわかりました。実は私にはへんな癖があって、いい演奏だとどんどん演奏から離れてしまい、考え事を始めてしまうんです。今日の後半はほかの事をずっと考えていました。だから○。

それにしても、オールモーツァルト。久しぶりです。クラシックに浸かったのは。
最近クラシックと縁遠いものですから。でも、あちこちに今練習している合唱の曲が現れて、そのたびに歌詞が頭にうかぶのはうるさかった。そのフレーズを師匠がどんなふうに指揮してるのかも気になったし、いつもの鑑賞とはちょっと違った見方もできました。

支離滅裂ですが、とにかく今日はよかったです。まわりもみんなも喜んでいたし、楽屋で会った師匠もいい顔をしていましたし、機嫌もよかった。オケの人も一人一人師匠に握手を求めてホテルに向かっていましたし、奏者・観客みんなが満足できた演奏会だったと思います。

そして楽屋で「18・19みっちりやるから」とかなんとか言ってたような・・・
次は自分たちの番。レッスン恐怖です。
コメント (2)
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