Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

避ける

2011-02-10 | 想い・雑感
嘘ついたことなんてないよ

などということは決して言えない人生を送ってきているもので
その場しのぎの言い逃れなんてことしても
結局なんの解決にもならぬことにうすうす気づいている

癌の治療にあたって
目先のごまかしは
問題をかえってややこしくすることに
はっきり気づいている

癌であることを聞きたくない
というのも個人の権利
ということになっているが

現実を知らないままに行われる治療に対し
いったい誰が責任を取るのでしょうね
だれが治療に対し 意思決定するのでしょうね
知らないゆえにちょっとつらいが有効な治療方法を選択しなかった場合
後になって 知っていればその治療を受けていたのに…
などというのは なしにしてくださいね

一般的に
事実の告知を避けるということは
権利を放棄するということになると思うのだけどなぁ

進行してます

2011-02-10 | 想い・雑感
癌が転移や浸潤を起こしてくると
様々な症状が出てくる

消化管に食いつけば出血を起こすことがある
脳に転移を起こせば麻痺や意識障害などの起こりうる
肺に出れば喀血や呼吸困難
骨なら骨折や痛み
膀胱がやられれば血尿 排尿時痛
……

可能性を上げればきりがない

癌に対する治療を進めるにあたって
必要な事項を少しずつ説明していれば
末期を迎えた時にはある程度
ご自身の全体像を把握されていることが多い

でも
ご本人の感覚では
もともとの癌とは結び付けにくいような症状が出てくることがある

そんな時どうしても納得できないと
どうしてそのような症状が発現するのか説明を求められる

聞かれればごまかすわけにはいかない
なるべくやんわりと説明をしようとするのだが
結局その内容は
癌が確実に進行していることの説明になっている



人が がっかり がっくり するようなこと
言いたくなんかないのだけれど
仕方がない

なんだかいやになる

身内の手術

2011-02-10 | 想い・雑感
身内の手術はできない

といわれることがある

外科医になったとき
誰であっても
執刀できる実力 自信 冷静さ
を身につけようと思ったのを覚えている

幸か不幸か
実の親に対し手術を行う機会はなかったが
身内の手術は何度か行った

手術前には
妙な緊張感を感じるものの
始まってしまえば
手術自体に集中するので
身内だからできない
ということはないと感じている

ひょっとしたら
困難な状況となり
進むか 引き返すか の判断が迫られたとき
その決断に感情が影響を及ぼす事態はあるかもしれないし
シーツの向こうで見えない顔が
浮かんでくるかもしれない

しかし
きっと
手術ができない
ということはないと思う

逆に
身内にできないような手術を
他人にしてはいけないのではないかと考えたりする

延命処置の輸血

2011-02-07 | 想い・雑感
腹膜に再発した癌が
胃や腸などの消化管の外側に食いついて
内面の粘膜にまで顔を出すことがある

そして食物が通過するときなどに
顔を出した癌の表面がこすれて
出血を起こしたりする

出血がある程度になれば貧血になるわけだが
その貧血さえ改善すれば
日常生活に戻れるという場合には
輸血をすることになる

ただ
すでに抗がん剤も使い切り
癌に対する治療の手がなくなっている場合
癌自体は小さくなることはないわけだから
何度も出血し
そのたびに輸血を繰り返すことになる

この状況を
一般的な言葉に置き換えると
治癒の見込みがない状況での
延命処置

である

単なる延命処置など望まないというかた
輸血さえすれば
しばらくでも自宅での日常生活を送れるという場合でも
その輸血を拒否しますか

また
治癒見込みのない方への輸血は
医療資源の無駄であり
認められない
と本人の前で言えますか

練習

2011-02-06 | 想い・雑感
自宅から1時間くらいのところに
バイクの練習場がある
以前からその存在は聞いていたのだが
先日たまたま見つけた

八の字
クランク
S字
一本橋
などを練習できる

練習嫌いの私は
30分ほどで飽きてしまったが

普段の運転が
いい加減であることがよくわかった

そして
その帰り
いつもより
山道のカーブを楽に感じた

安全のために
練習は大切ですね

ひとり残る

2011-02-05 | 想い・雑感
「俺に何かあったら お前一人で見送ってくれ」
そう前から言われていたと
K夫人はご遺体とともに帰って行かれた
誰にも連絡せず
一人で見送るとのこと

近くに兄弟はおらず
子供もいない

夫亡き後
独居となる

死ぬときは一人
というのは致し方ないが

生きている間の ひとり

その孤独に
耐えられるものなのだろうか

氷点下

2011-02-03 | 想い・雑感
少々寒くても
雨や雪でなければ
バイク通勤

でも
朝の気温が
氷点下だと
やめておく

凍結した路面に乗って
すってんころり

そんな状況は
ごめんですから

ツーリングの季節まで
我慢 がまん

告知後

2011-02-03 | 想い・雑感
癌の治療を開始するに当たり
その病名を伝えることはほぼ当たり前のことになってきた
私は検査を進めるにつれ徐々に説明をするようにし
疑問にはなるべくわかりやすくお答えするようにしている

ただ
がんであることをお伝えした後に
その恐怖や不安を乗り越えるお役になっているかというと
否である

個人の存在そのものに関わる大問題に
寄り添うだけの自信はない

医療体制の解決策として
医師の数を増やすなどと安易に考える人も居るようだが
がんに対する医療を考えるなら
医療者や身内以外で
その不安に寄り添い言葉をかけてくれる存在のことを
考えていただきたい

高齢になってから癌が見つかる人は多い
高齢だと親は居ないし兄弟も高齢
子供や連れ合いが居ないと
手術をするにも
一緒に説明を受ける人も居ない
当然がんであることを受け入れ
心を整理し
治療を選択し・・・
というステップ全てを一人で背負わなければならない
医師などでは
なかなか一緒に背負う役はできない

そういうところを
考えていただきたい

特に 哲学者 宗教家 といわれる方々に
知恵をいただきたい

トップニュース?

2011-02-03 | 想い・雑感
ここ10年以上朝日新聞を購読している
深い理由などはなく
ただなんとなく安心感を持っている

ところが今朝の一面トップが
相撲の八百長疑惑関連というのが
私にはぴんと来ない

今の日本でそれがトップニュース?

相撲には興味のない人
相撲を見限った人
が恐らく日本人の多数派だと思うのだが
その相撲をトップに持ってくる感覚がよくわからない

三面記事で充分でしょう


自己負担

2011-02-01 | 想い・雑感
そろそろ抗がん剤治療は終わりですかね?
術後補助化学療法としてTS1という抗がん剤を服用しているOさんが問うた

通常9コース服用していただくのだが
まだ5コースにしかなっていない
その旨をお話しすると

「抗がん剤 高いんですよね
来月になれば少し良いのだけど 今月はちょっと苦しくて…」

生のためと使用している抗がん剤だが
それが実際の生活を追い詰める現実

仕方がないので今回は中止し
来月検査を行うことに

国民皆保険の元 医療費自己負担0の時代が懐かしい
そこにに戻ることは難しいのかもしれないが
何とかならないものかと
思ってしまう