Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

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ダンジーブログ

胃切後胆石

2011-05-08 | 想い・雑感
胃全摘の際には胆のうへ行く迷走神経の枝も切るため
胆のうの動きが悪くなり
胆石ができる可能性は昔から指摘されていました
ですから胆のう摘出術も同時に行うことも少なくありません

卒業後4年目くらいの時
胃全摘後の患者さんが急性胆のう炎になりました
保存的治療で軽快したのですが
それ以来私は胃全摘の際には必ず胆のう摘出術を行うようにしていました

ところが腹腔鏡下胃全摘が広がりつつある現在
必ずしも胆のう摘出術をMUSTとしないという意見も多くみられます

そこで一年ほど前に行った腹腔鏡下胃全摘の患者さんに対しては
ここ数十年で初めて胆のうを摘出せずに手術を終えました

食事もよく召し上がり
術後一年も経過したある日
症状は何もないのですが
血液検査で肝酵素が上昇しています
調べてみると胆石症および総胆管結石症

症状がないので胆のう結石だけなら様子を見ることも可かもしれませんが
総胆管結石があれば治療は必要
全摘後なので内視鏡治療はできず
結局手術に

ああ やはり胆のう摘出術をしておけばよかった

人が何と言おうと
今後は胃全摘+胆のう的手術はセットにしようと
改めて思っています
もちろん術前にはその辺も患者さんにお話ししています

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