Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

苦痛

2014-03-27 | 緩和医療
死ぬ瞬間の自分を
自分で見ることはできない
意識を失い
その後に心臓の鼓動や呼吸が
止まって行く

だから
最後に知覚出来るのは
意識のある自分
つまり生きている自分

死ぬまで
そして死んでも
自分の死の瞬間を
体験することはできない

経験することのない死を
恐れる必要などないのかもしれないが
私たちの多くは
それを恐れる

きっと死の瞬間を恐れるのではなく
そこへ至る過程で味わうであろう
苦痛を恐れている部分が大きいのだろう

それらの苦痛を
かなり軽減することが出来る
とわかっていれば
恐怖感が少しは和らぐ

苦痛を取り除く方法を
きちんと実行でき
患者さんに合わせて工夫をし
大丈夫だよと声をかけられる

そんな緩和ケアを
提供できるといいですね

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
橋渡し (cosmos)
2014-03-27 20:47:48
医師が医師として思う緩和と
家族が思う緩和と
本人が思う緩和と
和らぐ優先順位大切ですね

橋渡し 思いやりの届け方と届き方
生きている人が最期を迎えるとき
生き続けてくれる家族へ
届いていくことが心の緩和なのかと・・・

深い仕事ですね
ありがとうございます
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やはり聖職 (志村建世)
2014-03-28 01:09:38
それのできる医師は、やはり「聖職」だと思います。
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金剛力士像 (かながわ)
2014-04-12 12:04:34
オギャーと生まれて,おやすみなさい

金剛力士像と阿吽

昔に天理教の心理学知識人とお話する機会があって,僕はね,朝患者さんに「おはよう」としっかりと言うんだ,といわれどうしてですかと聞いたことがあります.
人間ってね,何歳になっても朝目覚める瞬間は,赤ちゃんがオギャーと生まれる瞬間と同じなんだ.数秒後に自分の着ぐるみ気がつくんだな.だから朝の目覚めの瞬間は,よかったね生まれてきておめでとう,今日も頑張ろうねっていう気持ちで声をかけるんだ,と言われてました.

おはようの語源には
お早くお起きになりましてご健康おめでとうございます
という挨拶を省略したもの,ともいわれています


金剛力士像の阿吽の口の形

人は産まれる時「あー」と泣いて産まれてきます。 そして亡くな る時には「ふーん」と息を吐いて亡くなります。 つまり、「あ」から「うん」までには、その人の一生があるわけです。
二体の力士像は,人の一生を表していると

で,眠りは死を意味している,と
とすれば毎日,我々は生まれ死を体験しているわけですね

日常の連続であるような,安楽な眠りを,私は望みます
返信する
Re:橋渡し (hanamegane_2006)
2014-04-12 14:51:02
人それぞれ
思いも考えも違う
と言う当たり前のことを
なんとなくでも実感できるようになるには
時間がかかるものです
本当に目の前の方の思いに応えているか
甚だ自信がありません
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Re:やはり聖職 (hanamegane_2006)
2014-04-12 14:54:16
緩和ケアの場面では
本人はもちろん
家族も含めてチームを組めるのが
理想ですが
なかなかむつかしいですね
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Re:金剛力士像 (hanamegane_2006)
2014-04-13 12:10:07
作家の五木寛之さんは、最後は息を吸って亡くなるというイメージを持っておられるようですが、一息吸って横隔膜の位置がニュートラルになるところまでゆっくり吐き出すような気がしています。
いずれにしろどこかの時点で意識が無くなると言う点では、きっと眠ってしまう時と同じだろうなと想像しています。
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