Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

ともに

2014-02-19 | 想い・雑感
胃癌の手術をして無事5年経過し
私の外来を卒業したMさん

数年経過して大腸がんが見つかり
手術をうけた
それほど大きなものでなかったが
少しだけリンパ節転移があったとのこと

そちらも無事に経過していたが
数年後に両側の肺転移が見つかった
それぞれを手術で切除し
画像検査では明らかな転移はない状態となった

その後も抗がん剤治療を継続されていたが
次第に腫瘍マーカーが上昇していった
画像でははっきりしないが
腹膜播種再発と考えられた

肺炎を何度か繰り返し
その都度奇跡的回復をみせつつも
全身状態は次第に悪化していった

回診すると
見せてくれていた笑顔も徐々に少なくなり
最後を迎えた

最初の手術から10年近くが経過している
その後半は癌とともに生きる人生となった

そう
癌は多くの場合
いきなり死を突きつけられる病ではなく
生きていく時間を与えてくれる病といえる

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2 コメント

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「点滴ポール生きぬくという旗印」 (habichan)
2014-02-28 22:16:31
今、読んでいる本です。
***********
自分が どう
生きたいかに
直結する
医療的判断は
普段を 試される
*************
http://www.amazon.co.jp/dp/490429243X

3歳で筋ジストロフィーを発症した作者の
五行歌集。
そして3.11で被災し、呼吸器の電源確保に家族が奔走した・・・という話だけで涙が出ます。
返信する
Re:「点滴ポール生きぬくという旗印」 (hanamegane_2006)
2014-03-05 23:23:48
限られた時間である事実を
突きつけられた時
如何に受けとめ
感じていくか
それによって人生の深みが
変わって行くのかもしれません
返信する

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