Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

一度きり

2011-10-14 | 想い・雑感
大腸癌があり
肝臓に大きな転移があり
肺にも多くの転移がある
他院で抗がん剤治療を行われてきたが
腫瘍は日に日に大きくなる

当然根治は望めず
癌に対する治療は控える時期と考えるのがふつう

そんな現実は受け入れたうえで
できる治療を行い
少しでも長く生を保ってほしいと懸命な息子
それに応えようと手術も受けたいという母親

第三者として
そのありようを執着だと切って捨てることは簡単だが
それが二人称 一人称の出来事だと考えたとき
そんなに簡単に割り切ることができないひとがほとんどだろう

煩悩を滅することが悟りだとしても
とてもそんな高みに到達できず
煩悩を抱え込んだまま生きていくしかない私たち

なかなか実行は難しいけれど
医療もそんな人間をまるごとそんなものと受け入れて
患者さんや家族に向き合う必要があるのだと思う

その母子にとって
治療に向かうことが
大切な時間であり
納得するために必要な事ならば
できる医療は提供させてもらいたいと思う
状況が厳しいという事実を共有したうえで

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