なるべく早期に異常を見つけるために
検診を受けることを勧めるが
検診すれば大丈夫かというとそうでないこともある
毎年内視鏡をうけてきたという80歳男性
鳩尾の痛みを訴え医院を受診
貧血を指摘され
内視鏡検査を受けた
食道から胃に入ったすぐのところに
小さな病変を認め
そこから出血している
直ちに当院へ紹介となった
CT検査をすると
おなかの中のリンパ節がたくさん腫れている
脊椎にも転移が認められる
血液検査からすでに癌が骨髄を冒していると思われる
印鑑細胞癌(signet ring cell carcinoma)
逸見さんというアナウンサーの命を奪った胃癌と同じ組織型
壁の深部にもぐりこみ
胃粘膜表面に変化をあまり見せないことも多く
診断が遅れることが間々ある
体の中で猛威をふるい
瞬く間に状態が悪くなる