悪いほうへ

「昨夜はお腹が張っていたので
腹水が溜まってきたのではないかと不安で
一晩眠れませんでした
今朝便とガスが出たら張りもなくなり
安心した」

夜たった一人病室にいれば
一つの気になることから
最悪の事態を考えてしまいがち

何か不安なことがあれば
何でも話してもらえるような関係であることが理想

そのためには
忙しなく病室を訪れるのではなく
穏やかでゆっくりした雰囲気で訪れる必要がある

不安を言葉にしてもらわなければ
不安が不安を呼んでしまうことになりかねない
すると思考はどんどん悪いほうへ向かう