6日の菖蒲、10日の菊という言葉がある。
どちらも時期に間に合わなくて役に立たないというような意味だ。
5月6日。わたくしの誕生日の日の夕方、義妹から電話があった。
「ごめんなさい。今日お姉さんの誕生日だってことついこの
前まで覚えていたのに当日になってすっかり忘れてしまっていて・・」
謝ることはない。わたくしだって彼女の誕生日が8月だってことは
知っているけれど何日なのか知らないのだ。さすがに弟の誕生日は
覚えているけれど。
翌日7日のお昼に電話してきて「今日の夕ご飯ヒレカツをテイク
アウトするので準備しないでください」
弟が届けに来てくれた。
「7日のヒレカツ」になったけれど役に立たなかったわけではない。
いつも差し入れしてくれてありがたく思っている。
母の日。
息子から西京漬けが送られてきた。
箱に「Mothers Day]と書いてある。
わたくしにもう母はいない。
義母は夫の亡くなる2か月半前に、実母は1年後に亡くなった。
この2年間は慌ただしい、哀しみの時だった。
心身ともに疲れて立ち上がるのに大変だった。
あれからもう長い年月が流れた。