先ほど弟からの電話。
「イチジクの木にネットをかけてきたよ」
わたくしが図書館に行ってる留守に来たらしい。
わたくしはもう10年も我が家のイチジクを食べたことがない。
大好きなのだけれど自分が食べるのはスーパーで買って来て
3本ある我が家のイチジクはすべて鳥(多分ムクドリ)が食べている。
柿も3本。これは道路を隔てた向うにあるガソリンスタンドの
お兄さんたちが食べる。
敷地150坪ばかりのうち70坪を宅地にして残り80坪を
畑にした。
南側の幹線道路から北側の道路までの細長い土地。
北側に家を建て、南の幹線道路側に植木の垣根をして、
そのすぐ北にイチジクと柿を植え、残りを花やハーブで
楽しんだ。さらに家に近いほうは夫が畑にしてお茄子やトマトを
植えていた。
夫が旅先で倒れ、わたくしはかの地の民宿で半年余り過ごし、
1人になって帰ってきたら、畑は荒れ果て、気力もなくなり、
畑は夫の趣味でお花がわたくしの趣味だったがすべて放棄した。
ところが木は成長し、時が来れば石榴は赤い実を付け、ミカンは
黄色く実る。
年に4,5回畑の草刈をしてもらうけれど、もうイチジクに
網をかけてまで食べたくはない。
去年から弟の友人にイチジク大好きがいて、「鳥にやるくらいなら
食べたい」と取りに来るようになった。そして今年は網掛けに来た
というわけである。
春ころ剪定にもやってきた。
鳥さんには気の毒だけれど、折角だから「人」に食べてもらった
ほうが木も喜ぶであろう。