再び「おひとりさまの老後」

2007-12-22 18:48:23 | 日々思うこと
昨夜、NHK の9時のニュースで、この本がたくさんの人に読まれ、慰められたり、
生き方を変えたりした人のことが報じられていた。
また、「千の風になって」もよく売れたらしい。
人は、特別な人を除いて、多かれ少なかれひとりになる。
連れ合い、親、親族・・・と大切な人との別れがいずれは訪れる。

わたしたちは40代のころ、ひとり息子とやがては離れて暮らすことになるだろうからと
有料老人ホームのことをいろいろ調べたことがあったね。
当時、我が家に訪れた火災保険の会社の人がそれを知って「まだ若いし、息子さんも
いるのにそんなことを考える必要はない」と言ってたっけ。
あなたはただ笑っていたけれど、あなたが70歳になったら考えようかと思ってたりした。

その後、急速に世の中が変わって、介護保険なんてものができたりして、
あなたがいなくなった今、さすが用心深いわたしも先のことを決めかねているの。

わたしはあなたも知っているように、どちらかといえば自立心が強いほうだと思うけれど
年齢を重ねて体が弱ってくると心細くなるだろうから。

息子のS は「そのときがきたら考えればいい。今は楽しんで過ごせばいい。」なんて
のんきなことを言ってるの。

そうよね、あなた。ケセラセラでいくか。


若くして病気になって、介護のお世話になっている友人の話では介護サービスがだんだん
厳しくなってきているらしい。

年金問題もあやふやだし、将来はあまり楽観できないようね。

「お上のことにはまちがいはございますまいから。」と最後の一句をもじって言いたくなるような世の中だもの。



「千の風になって」をよく聞いていた6月、次の文をあなたに書いたっけ。


          風

  お墓の中に あなたはいないの?
  風になって大きなお空を 吹き渡っているの?
  本当に風になっているのだったら
  わたしの周りで 吹いていてください
  遠くへなんかに 行ったりしないで

  あなたは わたしのあなた
  わたしの周りで吹いていて
  ずっとわたしを見ていてほしい
  千の風になんか ならなくていいの
  たった一つの風でいいの
  わたし一人の風でいてほしい
コメント
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