◆蝉の渓谷で鳴く蝉は何蝉なのか知りたかった
45号線と93号線を使って長野県の臼田へ抜けていく予定だった。
ひなびた集落の風情を味わいながら、佐久へいけると考えてこのルートを選択したのであります。
魯山人先生は「海に河豚、山に蕨」と仰っていたが、下仁田では山に河豚がいたのだ。
巨大な河豚は喰われてたまるか!とばかりに膨れて威嚇しているようでありました。
車の通りも極めて少ない。行く先には青空が広がる気持ちの良い道を走っていく。
何もないな 誰もいないな? 快適なスピードでぇ♪ 道は ただ延々続くぅ・・・気分はイージューライダーなり。
昭和八年製の道標。この頃の道標に刻まれる方向は指差しマークが一般的なのだろうか?
道の駅オアシスなんもくに着(8:57/68.1km)。こちらも準備中だったので自販機で水分補充したのみでありました。
田口峠を越えて臼田へ抜ける道沿いでは、ここが最期の自販機(店も先に和菓子屋が一軒のみ)だった。
後は臼田までは集落でもらい水するか沢の水を飲むしかないと実体験した次第であります。
道の駅を過ぎると体感気温はぐっと涼しくなりました。快適に漕ぎ続けることが出来るのであります。
お炭(墨じゃないのね)つきまんじゅう? 幟に惹かれて信濃屋嘉助に立ち寄った(10:10/69.9km)。
お炭つきまんじゅうは、皮に炭が練り込まれているんですと。腹黒い拙にピッタリの補給食だと思った。
餡にチーズの粒が入っていて嬉しい不意打ちというやつでしたわ。炭ラーメンなんてのもありましたよ。
暫く走って45号線から93号線へ進んで臼田方面へ。
結構大きな自然石の石塔が多く観られる。左の写真は享保の庚申塔でありました。
蝉の渓谷に着(9:32/74.9km)。激流の浸食作用のなせるわざの見事なことよ。
こちらには松尾芭蕉の「閑さや岩にしみいる蝉の声」の句碑(安永二)があると聞いていた。
この日も煩いばかりに蝉が鳴いてましたわ。さて何蝉かな?今まではヒグラシを想像していたのですが・・・
答えは全てミンミンゼミでありました。岩にしみいった蝉の声は「ミ~ン ミ~ン ミィ~ン」だったのです。
眠眠といわれても煩くって絶対無理な相談であります。
うるさいや 瀬音もかき消す蝉の声 銅乗
芭蕉塚と説明板にあった。
ひょっとしてここに句碑があったのかしら?他の石仏に夢中で句碑探すの忘れたのです。
帰宅後にそれに気付いて我ながら呆れた次第で御座います。
つづく
炎天下で喉カラカラ・・・なのに飲み水がない!
しかし、路面を水が流れている。飲むや飲まざるや!究極の選択であります。
句碑を探すのを忘れるくらい綺麗な渓谷でありました^^
蝉の渓谷、吸い込まれそうでスゴイですね!
芭蕉の句碑を探すのを忘れてしまうとは、石仏パワー恐るべし^^
そのうちに「河豚は赤城に限る!」とか言う時代が来るのでしょうかね。
蝉の渓谷は蝉は置いといて秋が良いらしいのでポタに御一緒しましょうよ^^
やまふぐ本舗も見かけましたが車のため通過。最近は山の中(赤城とか)でも本物のふぐを養殖しているそうなのでそれかと思いましたが、やはり本物ではなくコンニャクだったのですね。
JAの南牧支所の前では私も写真撮りましたが、蝉の渓谷の記憶がありません。
自転車でしたら必ず止まると思うので(^^)忘れることはないでしょうね。