冥加(ミョウガ)は『思いがけない幸せ』、冥は『覆われて光のない様』の意味があるという。
茗荷大好きな拙は、茗荷を採っていると、文字は異なるが同じ発音のその言葉を思い出すのです。
腰の高さほどに伸びた茗荷(ミョウガ)の繁みに四つん這いになって上半身を突っ込み、茗荷を採る。
じめじめした薄暗い場所で、ひっそり咲いたミョウガの花。まさに薄幸というイメージがぴったりだ。
オジサンが今すぐここから連れ出してあげるよ!などと独り呟きつつ、花穂を掘り起こした。
丁寧に流水で泥を落として、暫しその姿を眺めながら、掌についた移り香を嗅いでみたりする。
茗荷嫌いは『その独特の臭いが嫌!』と嫌うが、拙は『この独特の香りがたまらない^^』なのです。
花穂を刻んで少し水に晒す。
こうしないと採れとれのやつを生でたっぷり喰うには香りがきつ過ぎるみたい。
水を切った茗荷をジャコとカツブシで和えて生醤油をちょろっと。
夏の終わりから秋にかけての野趣ある肴の出来上がり。
シャッキリした歯応えと鮮烈な香り。やぶ蚊にあちこち刺された甲斐があるってもんです。
まさに冥加な味だねえ。
これと同じような記事を去年も書いた気がするが、よく思い出せない。きっと茗荷を喰ったせいだ^^
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