【人情屋横丁/山本一力(ハルキ文庫)】
今まで読んだこの方の作品は「だいこん」と「銀しゃり」のみで、いずれも食べもの屋が背景となる物語だった。
随筆の類が好きなことに加え、オビの文言の料理の文字に中身も一切読まずに迷わずレジに持参した。
結果は大正解。
一気に読んでしまうのが勿体ないくて一日一話にしており、三部構成のうち、まだ二部の途中を読んでいる。
世代の異なる作者の児童体験が、どうしてこんなに心の琴線に触れるのか。
不思議だが、これが人情というものかと勝手に納得している。
主題ではないが、山から持ち帰った椎の実を焙烙で炒り食べた一節があるが自分にも同様の体験あることを思い出した。
ああいった素朴な味を最近味わってないなあ。今冬はポタの途中で拾いに行ってみようか。
つみっこ。煮込みうどん。
最近歳を経て美味しくなったのは白菜の漬物でしょうか(^^)
山本一力さんはまだ読んだことありませんのでいつか読んでみたいと思います。
それにしても椎の実を食べた経験がお有りとのこと。山栗ならばよく食べましたが椎の実は未体験です。幼少の時から好奇心が旺盛というか、シブイものがお好きだったのですね。^^
母の味、響きが佳いですねえ。つみっこに煮込み饂飩、白菜漬けは冬の情景が浮かびます。
ちなみに白菜漬けは酒の肴にもぴったりなんですよね^^
東海林さんとか小泉さんなども有名ですね。
ご存じかもしれませんが水上勉さんの「土を喰らう日々」も名作です。
椎の実、村の神社の御神木が椎の木で冬になると沢山の実を落としました。
それを境内で遊んだ帰りに持ち帰って石油ストーブに焙烙を載せて炒ってお八つにしてました。
ほんのりした脂分とかすかな甘さが懐かしくなりました・・・それと思い出したのは虫喰いの虫のシブさ^^
母の味。
偏食の私に容赦の無い献立で、食べられるものが無くキウイ(キュウリではない)でご飯を食べた経験があります。
自業自得ですが、それすら懐かしい(笑
断言しましたね、かす汁などは具のバリエーションが豊富だから苦手なものも入るかも^^
キウイがおかずですか・・・きっとそれも母の愛だった・・・のかしら?