【帝都妖怪新聞 (湯本豪一編/角川ソフィア文庫)】
明治時代の怪異に関する新聞記事を当時の挿絵とともに集めたもので、なかなか面白いのであります。
狐や狸に化かされた話から、化け猫に祟られた、天狗に連れ去られた話等の昔話にあるような記事が多い。
また、巨大な鳥や蜂、山猫などに村が襲われた記事や異形の生き物が村に出現して予言をしたとかの記事もある。
こういった記事が地方紙だけでなく現代では全国紙となった新聞にも掲載されていたのでありますね。
記事の書き方もなかなか味がありますよ。
「去る十一日の夜半過ぎ、遠寺の鐘が陰に籠って物凄く・・・」って講談かい!と突っ込みをいれたくなりますわ。
記事の末尾に記者自身は「俺は信じてないんだかんな」みたいな文章が入るものも多いのであります。
「みる人、眉に唾して読みたまえ」とか「文明が開かない田舎には、こんなおかしな話があります」。
なら記事にすんな!って感じであります^^
明治時代はまだまだ不思議が溢れていたことを判らせてくれる資料というか本でありました。
拙が子供の頃も海外でネッシーを見たとか国内では海坊主を見たとかの記事が掲載されていた記憶があります。
現代でも寂れた神社とか廃村を巡れば不思議というか怪異があるかもしれませんねえ^^
でも現代にも不思議はあるかもしれませんよ~
たてがみの伸びる馬の人形とか・・・^^
ヘビ女でありますか?
安珍を追う清姫の話だったのでせうか。それとも寄居にヘビ女出没の噂話だったのか。
いずれにしても子供心には怖いものだったでせうね。
帝都・・・するっていとやっぱり明治時代は不思議に謎めいた雰囲気って訳でやんすね^^
聞いてとても怖かったのを覚えています。
昔は新聞からしてそうなのですから、世間でもそういう話が
まことしやかに語られていたのでしょうね。
帝都物語にしろ帝都と付くと何やら謎めいた響きに聞こえます。