波止場で見たお洒落な奴等

奴等の名前はフナムシ。ムシといっても昆虫ではなくエビの仲間なのだぜ。職業は海の掃除屋だ。
カサコソ？　それともガサガサ？　う～ん、やっぱりワシャワシャかな？
実際に聴こえる訳ではないが、フナムシの動きを眺めていると、なんとなく、そんな音が聴こえる気がする。

金や青のラメで飾った鎧を纏ったお洒落な奴等なのです。

見た目と動きがゴキブリに似ているせいか毛嫌いされることも多いフナムシ。
でも、ちょっと待って。じっくり眺めると、個体によって色模様も様々。なんとも綺麗だったりするのであります。
岸壁で寄せては返す浪間に煌めくラメ色ティアドロップ
フナムシのイメージ向上委員会が募集した標語入賞作品にはそんなのもあるくらいですから。

王蟲の群れを想像してしまう・・・と言ったら贔屓目過ぎるかしら。
その者、青き衣を纏い、金色の野に降り立つべし・・・奴等の群れを見つけたら呟やいてみるのも一興＾＾

平素はのんびりした動きだが、いざって時はマイヨベールを進呈したくなる俊敏さを魅せる。
波止場のゴキブリではなく、波止場のスプリンターと呼びたい＾＾

最後に本文中のアンダーラインの箇所が偽りであることを白状し、記事を〆たいと思います。
御静聴ありがとうございました。