珍しく生の落花生が売っていた。それも我が故郷の千葉県産だ。懐かしさの後押しもあって即購入なり^^。
落花生の名が付いたのは、夏に咲く黄色の花が、やがて花の元の茎の部分が伸びて地中に潜り込み実となるから。
なので、栽培には花が地中に潜り込める軽い地質が適しているようだ。
我が懐かしの高等学校は、一面落花生畑の中に位置しており、夏の時期の通学路は黄色い花で鮮やかだった。
やがて秋が来て、落花生の収獲が終わると、来年の植えつけ時期まで畑は土がむき出しの殺伐とした様となる。
冬になり強い風が吹く時期となると、乾燥した軽い土が風に飛ばされ、土埃が凄かった。
空が一面土色に染まり、教室の中にも埃が入ってきて授業が中断したりで、そりゃ大変だった。
そんな冬を三年間繰り返したわけだが、今となっては懐かしい思い出だ。
生の落花生を殻付きのまま約4%の塩水で40分間茹でる。
茹でたて熱々のところを殻を剥いて、甘皮ごと噛みしめた。
ほこほこほんのりした甘さと、微かな土の香りが口内に広がった。
これは生の茹でたてじゃないと味わえない、この季節ならではの贅沢な味だ。
笊にあけた落花生を見た我が家の豚児が「あっピーナツだ。」と言った。
ピーナッツじゃない。これは落花生と呼んでくれ!
余談
地に落ちた花から生まれた実を噛みしめながら考えた。
たとえ花が落ち、泥にまみれたとしても、そこからなにかが生まれるのさ。だから挫折も無駄じゃないんだよ・・・ってね^^。
※週末のHC大会で目標達成出来ない場合に備え、自分に呟くクサい台詞を考え中^^。