デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

兄弟愛

2006-11-09 07:37:16 | 日記
 いつのまに育ったのか、このところショウミーとジジの間に兄弟愛が芽生えてきています。ジジが生まれてくる前から、ショウミーには新しい小さな弟を向かえる心の準備をさせるため、あれやこれやと私たちは試行錯誤していました。そしてジジが生まれたとき、ジジはショウミーの好きなミニカーのプレゼントを持って「はじめまして、ジジです。これからよろしくね。」とご挨拶したのでした。そういうわけで、ショウミーにとってジジの第一印象はよかったようです。

 それから約2年半。ジジはショウミーにあるときはベロベロ、ベチャベチャにされ、あるときはケリを入れられながら過ごしてきました。今ではショウミーの「コピー君」となってすべてを真似し、非常に仲良く遊んでいるかと思うと、最後は喧嘩、そして「大ッキライ」と言い合ったあとはまた仲良く遊び始めるという日々です。

 ショウミーはけっこう優しくて、飲み物を注いであげたり、床におむつを全部並べてジジの好きな柄を根気よく一緒に探してあげたりしています。ショウミーが非常に優しい声で弟に話しかけているのを見て、夫と私は「こういうお兄ちゃんが欲しかったよね」と言っています。ジジもそれに応えて、お菓子をあげると必ず「ショウミーのも!」と要求してきます。車に乗ると2人で楽しそうにデンマーク語で「お尻!」とか「おちんちん!」と言っては大笑いしています。

 先日、ジジがまたまたカーペットにクレヨンで描いてしまって、私にものすごく怒られました。そしてジジの欠点なのですが、ジジはどうしても謝れないのです(デンマーク人の血が入っているので仕方ないか・・・)。「謝らなければ、ベランダに出すわよ!」と言っても謝らず。このベランダに出すというのは少々古典的だなあと思いつつ、謝らないのでジジの腕を掴んで外に連れ出そうとしたら、ジジはもちろんものすごい泣き声と力で抵抗しました。でもここで引っ込むわけにもいかないので、こちらも力づくで行こうとしたら、そこでショウミーの止めが入ったのでした。「ジジを外に出さないで~、かわいそう~!」と号泣しつつ、私を引っ張るのです。これにてなんだか一件落着、「もう2人とも泣かないで、ちょっと落ち着いてよ。ね、分かったから。でもジジ、床に書いちゃいけないことはわかっているでしょう?」とショウミーの兄弟愛に打たれた私はかなり無力なのでした・・・。

 大人で戦い遊びをしてくれる人には、最近は2人で協力して戦っているし、とにかくこの2年半で、2人は強い結びつきを得たようです。夫や私が小さいころは兄弟とのこのような結びつきはなかったので、私たちもどうしてこんなに仲がいいのかなあと不思議に思います。もちろん、兄弟喧嘩はひとしきりですが、大人になっても2人が仲がよかったらいいなと思います。「兄弟仲よく」というのはよくおばあちゃんから言われた言葉なのですが、今はその言葉の意味が私も少しわかってきました。