デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

デンマークの学区と教育水準

2006-04-25 14:27:04 | デンマークについて
 先週、夫のデンマークの友人が仕事で日本にやってきて、我が家に食事に来ました。彼は10歳の男の子と4歳の双子の男の子がいます。下の子がちょうどショウミーと同じで、私が加わっての会話ではデンマークの教育の話になりました。
 
 このところ私たちの耳に「デンマークの教育の水準が下がっている」という話が入ってきていましたので、そのことを質問しました。デンマーク語の文法の非常に細かい部分があいまいになっている、パブリックの教育水準が下がっている、経済的に余裕のある家ではプライベートの学校に行かせるなどと聞いていました。夫がフォルケスコーレ(義務教育にあたる学校)に通っていた頃は、全くそういう話はなかったといいます。

 その友人、カーステンは笑いながら答えました。「あー、それは学区にもよるんじゃないの? 移民の多い学区はやはりそういう問題があるようだね、移民のセカンドジェネレーションはいろいろな問題をかかえているし」。その答えになんだか最近の風刺画問題と重ねて、妙に納得のいく部分がありました。デンマークのみならず、ヨーロッパ共通の問題がここにも浮かび上がってきているのかな、と。

 カーステンの家はわりと高級な地域にあるそうで、そういうところでは教育水準の問題はあまり問題視されていないといいます。うんうん、そうなのか・・・。

 でも本当にそれだけなのでしょうか。世界的に勉学に対する真剣さが前の時代に比べて欠けてきているというようなことはないでしょうか? 遠い日本にいてそのあたりのことはあまり見えてきませんが、日本と同様に外遊びの減っているデンマーク、日本と同様に一世代前の親に比べて子供を甘やかす傾向にあるデンマークの親、何もかも「楽」にすることを目指している世界・・・。日本も学力の低下が言われていますが、そういったこととも関係があるようにも思えます。

 これからもこのデンマークの教育水準については興味深いので知り合いなどに質問してみたいと思いますが、他国よりもまずは自国、うちの子が通う予定の日本の学校についても今後は興味を持って、敏感に情報を集めていかなくちゃと思いはじめているところです。


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