デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

家事の分担

2006-06-09 12:27:24 | 国際結婚
 デンマークも2世代前まではほぼ完全に家事・育児は女性の仕事でしたが、1世代前くらいから各家族化が進み、世界的なウーマンリブの流れなどもあって、現在では男女の格差がなくなってきています。

 女性がほぼ100%の割合で仕事を持っていることもあり、家事・育児は男性が「やってあげるもの」ではなく、「当然やるもの」という意識です。夫婦のどちらかが保育園の送り迎えをする、夕食は早く帰ったほうが作る、あるいは得意なほうが作る、その間にもう一方が子どもの面倒を見たり部屋を片付けたりする、そして一方が子どもを寝かせている間にもう一人がお皿を洗う、というようにお互いに自然に役割分担をしているようです。

 私の知っている家族のママのほうはお料理を全くしません。お料理はすべてパパのほうの仕事で、彼はなかなか料理が得意で私もたびたびご馳走になっています。その代わり、食べ終わるとママのほうがさっさとテーブルを片付け、お皿を洗います。また違うカップルは「疲れていたりもするから、お互いができるときにできることをするんだ」と言っていました。

 デンマークでは18歳で親元を出ることが多く、男の子もそれからは自分で料理をする習慣ができます。もっと小さな子供のころからごみ出しや足りないもののお買い物など家の仕事を手伝わせて、自然に何でもできるように躾けていくようです。恐らくそれ以前に、自分のお父さんも家事をやったり弟のおむつを取り替えたりしているのを見て育つので、子ども達は男女が普通に家事・育児に取り組むものと思って育つのでしょう。

 とにかくデンマークの男性には「やってあげている」という意識がないことが非常に大きいと思います。彼らはやって当たり前のことと思っているのです。家族が快適に生活できるようにするためには多くの仕事があり、それを人間として当たり前に思っているようです。またしばしば集まりなどで見受けられるのは、お父さんたちは子ども担当で外で遊ばせ、お母さんたちはゆっくりと家の中でおしゃべりをしているという光景です。

 もちろん例外もあり、すべてのデンマーク男性がこうだというわけではないようです。実際に友達のカップルはすべてが彼女の仕事だと言っていました。ただこういうカップルは日本と比べてかなり少ない稀な例だと思います。

 夫と私もいつも適当に分担して生活しています。特にこれは私、これはあなたと話し合ったことはほとんどないのですが、私たちの場合、すべて正反対の夫婦なのでお互いにやりたい家事が違っているのでスムーズに行っているようです。こんな我が家を見て、日本人の友人は「恵まれているよ」と私に言いますが、私にはこれが普通の感覚です。だって2人一緒にで作っていくと決めた家庭なので、お互いに協力するのが当たり前と思うのですけれどね・・・。

 男女の格差がなくなっても、やっぱり男女差というものがあり、お互いにそこに魅かれているという関係はなかなかいいものだと思っています。

 


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