デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

発熱して食べたいものは?

2008-06-04 23:09:18 | 国際結婚
 昨日、体調が崩れかけていたところに寒さが加わり、しかも友人達と昼食の予定が入っていたのを無理して敢行したところ、帰るなり、久しぶりに発熱してしまいました。幸い、子ども達も放っておける年齢になっていたので、午後はずっとソファに横になり、子ども達にあれこれお願いをして、何とか凌いでいました。途中、夫にSOSの電話を入れ、帰りにご飯を買ってきてもらうことに。

 そして夕方、夫から電話が入りましたが、ちょうど熱が上がっているところで私はもう息が苦しい感じ。電話に出たジジに「ママは何が食べたいの?」と聞いており、私が「ゼリー」とジジに言い、それをジジが電話口で伝えてくれました。が、夫は何のことかわからない様子。ジジはひたすらゼリーと繰り返すのですが、とうとう夫はショウミーに代わるように言い、今度は電話口に出たショウミーがゼリーを連呼。そしてショウミーは「ゼリーだよ、ゼリー。あのチュルチュルって食べるのでフルーツとかの」と説明するのですが、それでも夫はわからないようで、最後には「ママに代わって」。しかし、私はとても立って電話口にまで行く気になれず、ゼリーもわからないなんて、もういいよ、となんだか無性に腹が立ってきたのでした。

 帰ってきた夫、買ってきたものは揚げ物、煮物、そしてどこで見つけたのか、野菜のゼリー寄せ・・・。それを見た私が「なんでゼリーがわかんないのよ」と半分泣き、半分怒りという気分になり、こういうときだけは国際結婚を強く意識するのでした。

 いや、本当に発熱している人が何を食べたいか夫は察しがつかないのだろうか、と昨日はしみじみお布団の中で考えてしまいました。冷たくて甘いもの、あまり噛まずに食べられるもの、ということで私はゼリーやプリン、ヨーグルト、そしてお粥と思うのだけど、夫にはそれはどうも伝わっていません。実はゼリーは前にも同様のことがあり、jellyがゼリーだとはすでに説明したはず、ということも徐々に思い出し、余計腹が立ち・・・。ついでにショウミーの出産直後も、私の食べたい和食が作れず、お弁当しか思い浮かばない夫にすごく怒りを感じたことも思い出し・・・。(そういうわけで第2子は、退院したその日から食べたいものを食べるためにキッチンに立ったのでした。)

 普段は本当に国際結婚などという自覚は全くないのだけど、たまに「ああ、そうだった」と思うことがあり、今回のような場合は「国際結婚の壁」とでもいうようなものをひたすら感じることになります。過ぎてしまえばたいしたことがないのですけれど、その時は体調が悪いので死活問題とまで思ってしまいます。

 そして今回は固く心に誓いました。よし、もう夫はあきらめよう、2人の子ども達にしっかり仕込もう、と。
 ジジは料理が得意そうだし、ショウミーは今回すでにけっこういろいろ活躍してくれた、2人ともゼリーと言えばあの冷たくてフルーツの甘い味の「ゼリー」だとちゃーんとわかっている!あの2人をしっかり仕込んで、私が病気になったときには痒いところにもちゃんと手が届く看病をしてもらおう・・・!ああ、役に立つはデンマーク出身の夫よりも半分は日本人の血を引く私の息子たちだわ、と。

 まあ、デンマーク人が風邪や発熱のときに何が食べたいかということは、実は私もわかっていないので、お互い様といえばそうなのですけれどね。前にそういう話をしたことがありましたが、少なくとも夫の実家では熱が出たらこれという食べ物はないようでしたが。


最新の画像もっと見る

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2008-06-05 05:03:12
うんうん、あの二人ならきっと大好きなママの
嗜好&思考がわかる子に育つよ~
私は熱が出るとやはりアイスです。
返信する
Unknown (toko)
2008-06-05 05:04:23
名前入れ忘れた!
返信する
Unknown (ヒロ)
2008-06-05 19:09:34
またお邪魔します。
それすっごくわかります!
カルチャーギャップを感じる瞬間ですよね、病気の時って。思考回路や習慣が違うところに、病気で頭回らないから察してもらわないと困っちゃう。
夫が具合悪い時に手厚い看護をしたら逆に"ほっといて欲しい"風でした。病の時もなお自立している姿勢に時々びっくりします。
息子さん達が頼りですね。羨ましい~。
返信する
Unknown (halfkids)
2008-06-06 07:19:55
tokoさん、

アイスね、なるほど。でも、やはり冷たくて甘いもの、簡単に食べられるものよね。
やはりこういうときには育った環境が大きいなぁと思ってしまいました。日本人と結婚しているとこういうときはあうんの呼吸なのかしらね?


ヒロさん、

そう、察して欲しいそのものの時まで、細かく指定しなくてはならないのかと思うと、絶望的な気持ちになってしまったのでした。
気持ちをわかってくれる人がいて、嬉しい・・・。
そして、そうそう、そうですね!確かにデンマーク人のうちの夫も病気のときまで自立しているかも。私などすぐに誰かに説明したり、その痛みをわかって欲しいという気持ちになっちゃう私と比べて、夫は一人で堪えている感じです。なるほどね、そんなときまで自立しているのかもしれませんねぇ。
返信する
大変でしたね (ちゃっぴぃ)
2008-06-07 01:05:38
心の底から解ります
何故自分が発熱した時の事から
病人を労わる気持ちを持って想像すればイイだけなのに
ソレができないか?
と 心底腹立たしく思った事が数知れず

熱がある時は 冷たくてツルっと喉に入るもの
桃缶 アイス ヨーグルト ゼリー プリン そんなもの達
滋養のあるものと言えば おじや お粥さん おうどん そんなものでは?

で ヤツが発熱してる時におうどんを出したのですが
乗り気じゃ無いんです 
生姜を入れ香り付けにかぼすなんか絞ったあかつきには
このニオイが嫌だ と 箸が止まるのです

つまり 違うらしいんです
同じような状況で求めるモノが…

そんなヤツが求めたものは
ウィルキンソンの生姜辛いジンジャーエールでした
弱った時だからの埋め様が無いギャップみたいです

でも 2人も当てにできるお子さんがいらっしゃる現在
もう当てにする必要はないですよ
えぇ うらやましい話です
返信する
Unknown (halfkids)
2008-06-09 16:25:06
ちゃっぴぃさん、

うちの夫も熱が出たときに決してうどんは食べないだろうな~と思います。
人間の身体は面白いですよね、弱ったときには原体験を思い出すのか、子どもの頃に食べていたようなものがひたすら食べたくなるのですね。

ジンジャエールはどこかで西洋では風邪を引いたらそれを飲む、と聞いたことがあります。やっぱり生姜は風邪にいいことはいいんですね。
私には刺激が強すぎるように思うんですけど・・・。
面白いですね。

お互い、今度、弱ったときの食べ物リストを作って、スーパーで現物確認をしておいたほうがいいかもしれませんね(笑)。
いえ、冗談じゃなくて、今度夫とスーパーに行ったときに教え込もうと思っています。
返信する
がんばれ息子達! (Yasuyo)
2008-06-10 22:18:14
ウチの姉も同じ事を言ってました。(笑)
オーストラリア人のダンナは、姉が風邪を引くといつも「チキンスープ」。
回復期ならまだしも、かなり絶不調の時も
「チキンスープ飲め!」と張り切って作るらしい。
一方で姉が寝込んで喉が渇いたというと、2歳の息子はコップに水を汲んで持ってきてくれたり、果物の皮を手で一生懸命むいて枕元に持ってきてくれたそう。
相手が何を欲するかを察する息子に対して、相手に何を食べさせたいかを強制する夫。
“どーなんだ、一体?”と思わず笑っちゃいました。
返信する
Unknown (halfkids)
2008-06-12 01:10:18
Yasuyoさん、

うん、なんかアメリカなどでもチキンスープとは聞くけど、どうも発熱したときに肉を食べる気がしない、よねぇ?
甥っ子ちゃんたちもちゃんと日本人の血を受け継いでいるようで・・・(笑)。やっぱりこういうところは幼いときからの食文化の違いで、夫は子どもに負けるんだわね。
それにしても、2歳でそんなことができるなんて、なんて偉いんでしょ。果物の皮をむいてくれるなんて、なんていじらしいんでしょうね。想像しただけで涙ぐむわ、私。
返信する
Unknown (kanahei)
2008-06-20 04:22:47
あーもう、わかる!!
私なんて老人ホームでバイトした時、毎日毎日、朝、パンにジャム、昼、オープンサンド、夜、肉とじゃがいもとソースな生活を見ていて、私が将来老人ホームとか入っても、「絶対絶対、子供には和食を作れるように仕込む。無理ならせめて、月一でいいから寿司をみやげにお見舞いに来てくれるよう、小さい頃から刷り込む!」と決意しましたもの。
あと近い将来の目標として、私の妊娠までにはヨナスにごはんの炊き方と味噌汁の作り方を習得させるってのもあります。
返信する
Unknown (halfkids)
2008-06-22 15:46:52
kanaheiさん、

デンマークに長く住む人たちも同じような話をしていました。老人ホームであの食事を出されるのは辛すぎる、せめてアジアンな料理にしていただきたい、アジア人専門の老人ホームを作って欲しい、と。
でもkanaheiさんがホームに入る頃には、もう少し食事の選択の幅が広がっているんじゃない?(フィッシュ・オア・ビーフ?くらいの幅だったりして・・・。)
そのヨナスに習得させるというのはとてもいいと思います。妊娠すると何かと原体験に戻るようなところがあって(個人差はもちろんあるけど)、子どもの頃に食べていたものが食べたくなります。それとなぜか素うどんとかお米だけ、とかシンプルなものが食べたかったり、子どもの頃にデパートの屋上で食べたような味が食べたくなったり・・・。母親の味が恋しくなったり、ね。
何はともあれ、ごはんと味噌汁、とにかく基本ですね。
返信する

コメントを投稿