デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

ショウミーのお誕生会?

2006-07-11 23:21:28 | デンマークの行事
 今月の23日はショウミーの5歳のお誕生日。先日、彼に当日どう過ごしたいか聞いたところ「動物が見たいから動物園がいい!」と言っていたのでした。が、昨日の夕食のときに、急に、「お友達を呼んでお誕生会をやりたいんだよ・・・」と言い出しました。

 これまで彼はお誕生会なるものに呼ばれたこともなく、お誕生日は家族や親戚で祝ってきました。それに幼稚園のほかのお友達のお母さんたちに聞いてみたところ、「やったことない」「うちの子はお誕生会すら知らないんじゃないかしら」との答え・・・。一体、ショウミーはどこでこのネタを仕入れてきたのでしょうね。

 とはいえ、子どもの願いはなるべく叶えてあげたいのが親心。昨日から夫と私は急遽、この新しい試みに取り組むこととなりました。

 まずは他のお母さんたちと少し話し合いました。まず、今回配慮しなくてはいけないのは誰を呼ぶかということがありました。ショウミーに好きなように呼ばせたら?という意見も出ましたが、やはり呼ばれない子の気持ちは切ないもの。ということで、クラスの半数、元同じクラスだった子のみ呼ぶことにしました。(今のクラスは去年は2つのクラスに分かれていました。)
 そして次にプレゼントの話。私は日本人の場合、まあ、これはデンマーク人も同じかもしれませんが、どうしてもエスカレートしてしまう傾向があるので、プレゼントはなしで行こうと思うことを説明しました。やはりショウミーを喜ばせてあげたいという気持ちが私にも他のお母さんにもあるのですが、きっとショウミーは着てもらえるだけでも嬉しいと思います。

 なぜ他のお母さんと話し合わなくてはならないかというと、今回の誕生会が前例となりそうなので、今後他の子ども達が誕生会をやる場合にみんなが負担にならないように、気楽にできるようにということがあるのでした。(うちはまだ関係ありませんが、バレンタインデーなどもこうした親同士の協定がある幼稚園もあるようです。)

 さて、なんとなく他のお母さんたちとの意見もまとまり、とにかくお誕生会をやってみようという方向性になりました。早速、夕食の後、夫といろいろと考えてみました。デンマーク流をベースに、日本にアジャストしたパーティーになりそうで、話しているうちに私はすっかり楽しみになってきたのですが。

 プランはお昼ぐらいにお母さんたちに連れてきてもらい、まずは軽いランチ。これはデンマークの白いパンを食べる習慣を取り入れてみたいと思います。そして食べ終わった後はしばし遊びタイム。ここでは思い思いに遊んでもらう時間のために、少しおもちゃや折り紙や紙やクレヨンなどを用意するつもりです。そして次にみんなでゲーム。ひとつは宝探しゲームを思いついたのですが、あとは何かいいゲームがないか考え中です。デンマークのゲームで、丸くなって誰かが何かを持っていて、誰が持っているのかを真ん中の子が当てるというのをやったことがあるのですが、うーん、どうなのでしょうか。
 そして2時過ぎごろにケーキを食べて、3時くらいにお母さんたちにまたお迎えに来てもらうというところでしょうか。だいたいそんなことを考えています。

 デンマークだったらこの季節はお庭でできるのでしょう。でも残念ながら我が家にはお庭はなく、家の中でできることをやるようになります。そして問題はケーキ。大きな、かわいい絵のついたケーキが欲しいのですが、日本はあまり大きなケーキはないのですね。これはこれから探さなくてはなりません。(作れそうもないので、買うしかない・・・。)

 それからデンマークのようにはいかないところはもうひとつ、ドレスアップでしょうか。私が小さかった頃はそれなりにみんなドレスアップ(といってもデンマークの比ではありませんが)したのですが、今の子ども達はどうなのでしょうね。だいたいショウミー本人がそんなにきれいな服も持っていません。

 ということで、ショウミーの初めてのお誕生会が開かれることになりました。明日からまずみんなを招待しなくてはなりません。私も楽しんで、このパーティーの準備をしていきたいと思っています。

デイジー

2006-07-11 17:26:23 | デンマークの四季
 6月のデンマークで印象的なのは、デイジーの花が無数に咲いている風景です。北欧特有のやさしい色合いの中に、白く点々と咲いているデイジー。心和む風景です。(カフェ・デイジーもそこから名前が来ているのかしら?)

 デンマークは非常に平らな国土で、多くの街は、一歩街の外に出れば田園風景が広がります。車で旅行をするとよくわかるのですが、街や村の間に広がるそういった風景は、わりと単調でどこでも同じような感じです。ある意味、一ヶ所見れば、それがだいたいどこでも同じ、切り張りできる景色と考えてもいいくらいです。ですからしばらくそういった中にいると、もっと変化のある自然が見たくなるのですが。

 余談ですが、この単調さは効率性のために、1つの農家がひとつの作物を作っているからということもあるようです。現代ではデンマーク農業はハイテクを駆使した、非常に管理された企業経営的な部分もあるそうです。(農業を行うにはかなりの学校での勉強が必要とのことです。)

 最近の私はやや疲れ気味で、今日はひたすらこのデンマークのデイジーのある風景を思い出していました。忙しいスケジュール、つきあい上の会話、夏を前にしてのいろいろなプランニング、何かをするときの家族分の準備、ジジの大変な育児、毎日のひたすら繰り返される家事・・・。まったく切れ間のない主婦業・母親業にこの不安定な天気が加わり、日本のせわしなさ、狭さなどに疲れているようです。(あー、家庭を運営することがこんなに大変なこととは思いませんでした・・・。世界中の親達は皆、よくやっているよね・・・。) 

 単調なデイジーの花咲く緑の風景を思い描くと、なんだかデンマークで感じた風まで感じられるような気がします。しばし癒されつつ、さてこれから絶え間なしにおなかがすいたという子ども達の夕食の準備です。